ピロのブログVer3

Ver2の続きです

車両撮影記 近鉄団体専用車

運行標識板を掲出して運行される近鉄2680系「鮮魚列車」

■ 記事概要

近鉄で運行されてる行商人専用列車「鮮魚列車」ですが、2019年9月下旬より鮮魚列車表示の運行標識板を取り付けた状態で走っています。一時的な措置なのか、このまま継続するのかは、現時点では不明です。

今回の記事では、この標識板を掲出して運行されている「鮮魚列車」を取り上げます。


■ 記事本文

こんばんは

今回取り上げるのは、近鉄電車の話題です。

冒頭の概要にも記載した通り、少し前からの話題となりますが、9月下旬より、「鮮魚列車」専用車である2680系が鮮魚列車表示の運行標識板を取り付けられた状態で運行されています。大阪方のみとはいえ、板付きの姿が見られ始めてから早くも1か月以上が経過し、広く人の知る所となってきたのではないでしょうか。

今回の記事では、現在の板付き運行姿となる前後で見られた2680系の様子を簡単に紹介します。

第9記事目 目次

1:板の掲出が始まる前

2:板付きの2680系「鮮魚列車」

2-1:「鮮魚列車」運行標識板

2-2:「回送」円板

3:おわりに

4:リンク集

では、記事内容に移ります。

※ 以下、特記以外は全て [2019-09-26 ~ 11-05] に撮影


1:板の掲出が始まる前

「鮮魚列車」に就く2680系2683Fが大阪方先頭車に板を出して走り始めたのは、9月24日(火)の夕方からでした。その直前には、イレギュラーな運用として、クラブツーリズムが催行するツアーの貸切列車に充当されています。

<橿原神宮前/2019-09-15>

<橿原神宮前 [改札外] /2019-09-15>

2683Fは、9月15日(日)に奈良線系統路線を走るツアー貸切列車に充当。橿原神宮前や天理へ入線する珍しい機会でしたが、C#2782 [Tc] の正面幕機内の[貸切] 表記幕は、幾らか傷が入って破れた状態でした。この時に破れたのか、それともこれ以前のどこかのタイミングで破れたのかは、分かりません。この時点では、幕機の方は正常に動作していたようで、このツアーの最中と前後では [鮮魚] や [回送] 等の表示幕を出しています。

翌週の9月23日(月/祝)には、引き続いて名古屋線系統路線を走るツアー貸切列車にも充当されていますが、[貸切] 幕の破れがある状態は変わりなしでした。幕機の方は、同日朝の時点でも正常に動いていたようで、送り込み回送時の幕は [回送] です。対して、ツアー終了後における回送時の幕は、破れがある C#2782[Tc] 側に加えて、C#2684 [Mc] 側も[貸切] 表示だった模様。幕機の操作・指示は、「鮮魚列車」専用車化後においても、固定編成毎で各所に対して一括で行っている節がありますし、この時点で何か異常があったのかもしれません。

<布施>

その後、名古屋側ツアー催行翌朝の302レでは、幕機の異常が直らずだったからなのか、両正面共に [貸切] 幕で「鮮魚列車」に充当。そして、同日の夕方305レから、C#2782 [Tc] 正面に板を取り付けての運行が始まり、現在に至ります。

続いて、以下、板付きになってからの2680系「鮮魚列車」の様子を紹介します。

2:板付きの2680系「鮮魚列車」

<大阪上本町>

上述の通り、2680系2683Fの大阪方先頭車 C#2782[Tc] が板を付けて「鮮魚列車」に充当されたのは、9月24日(火) の夕方305レから。同編成の伊勢方先頭車である C#2684[Mc] の方は、通常通り、[鮮魚] の幕を出しています。

ただ、この日の出庫時間帯は、ダイヤに乱れが発生していたため、「鮮魚列車」自体は、上本町までの送り込み回送が省かれて高安発での運行となりました。

2-1:「鮮魚列車」運行標識板

<共に大阪上本町 [改札外]>

現在の「鮮魚列車」は、一日当たり、宇治山田発大阪上本町行きの上り列車と大阪上本町発松阪行きの下り列車それぞれ1本ずつが設定されており、「鮮魚列車」と表記された運行標識板の行先には、表示部に [大阪上本町] 記載のものと [松阪] 記載のものの2種が存在。デザインは、1990年代前半までに定期営業の一般列車等で見られたような運行標識板・系統板と同じで、一枚の板の表裏で2種の行先を表記しています。

<大阪上本町 [改札外]>

板自体は金属製であり、一枚当たりの重さは 1㎏ 程との事。先日、現役で使える物を実際に片手で持つ機会に恵まれたのですが、1枚ならともかく、何枚も持つとなると厳しい感じでした。

文字については、「鮮魚列車」の系統板の場合、どうも大小2種のものがあるようで、文字が小さい方が古く、大きい方が新しい模様。「鮮魚列車」のフォントもそれぞれで若干異なります。ただ、前者に関しては、最近の代走等では全く装着された姿を見ません。私自身は、7年前の代走運転時に見たのが最後。以降は、専ら文字大きめの板が装着されている事から考えると、文字小さめ板は既に現役を引退したのかもしれません。

<大阪上本町/2016-10-28>

<大阪上本町>

専用車が2680系になって以降、「鮮魚列車」の列車案内は正面の幕機で表示可能となっているため、普段だと運行標識板の出番はありません。板右上のテープに「上本町駅保管」と記載されている通り、通常は倉庫で眠らせているそうです。ストックが何枚あるのかは不明ですが、何かしらの形で板が必要になった時は、持ち出して一時的に外に姿を現すという事になる模様。板を使用している間は、その時の「鮮魚列車」へ充当中の車両内に置かれている節があります。

<大阪上本町>

板を使用して「鮮魚列車」に充当される事になった車両は、列車充当前に板を付ける事になります。なので、上り列車の場合だと宇治山田、下り列車の場合だと大阪上本町到着時に板付けです。ただ、前回代走運転時や今回の様子を Twitter 等で見ていると、上りの回送運転中も板付きの場合がある模様。なので、実際は、その時々によるのかもしれません。逆の板外しに関しては、上り列車が大阪上本町、下り列車が松阪での取り外しとなります。

<全て大阪上本町>

駅停車中における板の脱着に関しては、幾つかの方法があるようで、今回の板掲出時にも乗務を担当する方によって脱着の方法や順序が異なっていました。

標示板の脱着方法に関しては、何日か見た感じだと、大まかに以下の3パターンがある様子です。

  • ①:ホーム上を足場に片手ないし両手で脱着する
  • ②:ホーム上および標識灯カバー上を足場に両手で脱着する
  • ③:正面貫通扉を開いて、扉横の手すりを片手で握り、もう一方の手で脱着する(もしくは、バランスを取りながら両手で脱着する)

次で触れる [回送・貸切] 円板の脱着に関しては、ホーム上ないし正面貫通扉を開いた内部から、両手ないし片手を使って団扇形状の棒部位を取り付け部分で抜き差しするという様子でした。

2-2:「回送」円板

<高安>

<高安>

正面幕による列車案内表示が出来ない C#2782 [Tc] は、「鮮魚列車」充当中の場合、上記の運行標識板を掲出して走行していますが、それ以外の列車に充当されて営業線上を走行している場合は、基本的にそれを掲出する事はないようです。現在の状況だと、「鮮魚列車」充当前後に回送列車として走行する場合が後者に当たり、C#2782 [Tc]が回送列車の先頭を務めて走る時は、「鮮魚列車」運行標識板の代わりとして、必ず「回」と表示された標示円板を掲出しています。

<左:大阪上本町・右:高安>

円板の外観は↑のような感じです。団扇のような見た目となっており、表示されている文字は、[回/貸切] となっています。「鮮魚列車」の運行標識板は [上本町駅保管] と書かれたシールが張られていましたが、板に書かれている通り、こちらは高安駅 (or 高安検車区?) にて保管されている模様。重さに関しては、片手でスッと脱着する方もおられる所からして、運行標識板の半分程度かそれ以下といったところでしょうか。標識板よりは、明らかに軽そうです。

<今里>
<鶴橋>

円板の掲出に関しては、上述の通り、幕機の使用を停止している C#2782 [Tc] が回送列車の先頭を務める際は、車内外を問わず必ず掲出されています。つまり、夕方の [高安→大阪上本町] 間の「鮮魚列車」送り込み回送時は、[回] の面で円板を装着して走行しています。

反対に、C#2782 [Tc] が列車の後方を務める際は、何日か見ている限りだと、必ずしも装着するとは限らない模様。つまり、朝の [明星→宇治山田]・[大阪上本町→高安] 間や夜の [松阪→明星] 間の回送時は、装着する日もあれば、装着しない日もあります。Twitter を見ていると、回送幕の C#2684 [Mc] 側に [回] 円板を装着し、幕と円板による二重の列車案内表示で走行する日もあったようですね。板の脱着と同様、こちらも乗務を担当する方によって異なるといった様子です。

<高安南車庫 [公道から] >
<高安>

円板の脱着に関しては、基本的に板の付け替えがある始発・終着駅で行う様子。[回] の板を付けた後、入庫を控えている時は、入庫前の駅でも外さず、次の出庫までそのまま付けておくという場合も多いようです。

「鮮魚列車」充当時に [貸切] 面の方で装着したまま走る事もたまにあるようですね。


<大和高田>
<鶴橋>

その他、板付き運行になってから何度か記録していると、C#2782 [Tc] の幕部分が点灯してる時と点灯していない時がありました。

一般車による「鮮魚列車」代走運転時も、同じく点灯・非点灯がありましたし、こちらも乗務を担当する方によりけりなのでしょうね。

<大阪上本町>

後は、人によってはどうでも良い話題となりますが、板が付き始めてからの「鮮魚列車」は、 C#2782 [Tc] の正面貫通扉下部の渡り板が一か月ほど上がった状態で運行されていました。

現在、連結時に下側へ来る方の渡り板は、面に出る時も下げられた状態で運行される事が多いのですが、「鮮魚列車」専用車化された後の2683Fもこれは同じようで、普段は下がっている状態の方が多いように思います。

今回見られた一連の渡り板上げ「鮮魚列車」は、運行標識板付きとなる前の9月24日(火) 302レ充当時点から始まったらしく、そこから10月30日(水) 302レまで継続していたようです。

3:おわりに

<左:大阪上本町・右:鶴橋、今里、布施>

以上、板付きでの運行が始まった2680系「鮮魚列車」の様子をざっと紹介しました。

「鮮魚列車」の運行標識板は、一般車による代走運転時にも目にする事が出来ますが、今回は、それに加えて [回] の板装着姿も日常的に見られるという事で、現在も続く片面板付き2683Fの話題は、個人的に注目でした。

かつての1481系やそれ以前の「鮮魚列車」で見られたであろう光景の一端を垣間見る事が出来たように思えます。


板付きの2680系「鮮魚列車」、9月下旬の運行開始から早くも一か月半ほど経過しようとしていますが、依然として状況は変化無しといった様子。しばらくはこのままなのでしょうかね。

専用車である2680系は、他の一般車と比べると、わざわざ幕を多用するような機会が限定的ですし、即行で直す必要がない事も今の状態が継続している一因なのかもしれません。板を外す時は、幕機の調子が良くなった or 幕機の修理 (or 幕機の交換 or 代替表示手段の確立) を行った時という事になるのでしょうが、その時はその時でまた注目してみようと思います。

今回の記事は以上です。

4:リンク集

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このページの内容は以上です。

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近鉄電車が見える家で育った鉄道オタク。車両の差異や変遷に興味あり。鉄道の他に鳥も好きで、最近は鳩に癒される事がしばしば。