■ 記事概要
近鉄では、ダイヤ変更実施前日の2020年3月13日(金) を以て、長らく行商人専用列車として設定されてきた「鮮魚列車」が運行を終了しました。
今回の記事では、列車廃止が公表された後、ラストランまでに見られた「鮮魚列車」関連の動きを簡単に取り上げます。
■ 記事詳細
こんばんは
今回取り上げるのは近鉄電車。紹介するのは、先日に運行が終了した「鮮魚列車」です。
今回の記事では、「鮮魚列車」設定取消の背景と併せて、運行終了前後の動きを簡単に取り上げます。
第14記事目 目次
3-1:3月2日(月) 夕方前後
3-2:3月3日(火) 朝以降
3-3:3月4日(水) 夕方以降
3-4:3月11日(水) 夕方以降
3-5:3月13日(金)
4:おわりに
5:リンク集
では、記事内容に移ります。
2020年3月14日(土) のダイヤ変更を前に列車設定が取り消された「鮮魚列車」は、1963年9月21日(土) ダイヤ変更から行商専用列車として運転が始まった列車です。この列車は、「伊勢志摩魚行商組合連合会」による団体貸切列車という扱いで今日まで運行が続いていましたが、報道や取材本・記事等によれば、近年は組合員の利用者数減少が顕著だった模様。これが、運行取り止めを決定する大きな要因になった節があります。
ただ、利用者数減少期においても、近鉄側としては「鮮魚列車」のような特徴的な性格を有する列車を出来る限り残したい意向があったようで、プレスリリースが出た通り、「鮮魚列車」廃止後も新たに専用車両を設定しています。CSRやイベント活用を意識しての事なのかもしれませんが、鉄路での鮮魚輸送自体は、まだしばらく続く事になりました。
利用者数の減少に関しては、ここ数年、「鮮魚列車」記録の機会毎に車内をチラッと見ても人影がほとんどない事が多く、それを実感させられる機会は多かったように思います。
とりわけ、夕方の復路に関しては、翌朝往路のために走らせているだけというような雰囲気はありました。
文字通り、上本町からの乗客が誰一人としていない ”空気輸送” の日もあり、廃止は時間の問題なのではと思う事もありましたが、遂にその時がやって来ました。
鮮魚列車廃止の噂は、以前からあったように思いますが、2020年ダイヤ変更実施の一ヵ月前にあたる2月14日(金) から始まった駅掲示に「平日ダイヤ…快速急行…10両目…鮮魚貸切車両…ご乗車出来ません。…」の文言が登場した事で、ダイヤ変更後の従来運行形態の変化が確実となりました。
16日(日) の朝には、NHKが先陣を切る形で「鮮魚列車」の廃止と鮮魚専用車の登場を報道。続く18日(火)には、近鉄から鮮魚専用列車の運転終了と鮮魚運搬を専属で担うラッピング車「伊勢志摩お魚図鑑」の登場を告知するプレスリリース (※1) が発表され、約57年に渡って運行されてきた「鮮魚列車」の設定取消が確定となりました。
※1 近鉄発表のプレスリリース
伊勢志摩の魚介類がテーマのラッピング車両「伊勢志摩お魚図鑑」を導入 鮮魚運搬などに活用します
(KINTETSU NEWS RELEASE/2020.02.18発表-04.16再修正/PDFファイル)
専用編成を使って専用のダイヤで列車を運転する意味合いが薄まってきた事もあってか、2月中旬に廃止が確定となった「鮮魚列車」ですが、廃止が決まるまでの数か月間は、同列車専用編成である2680系2683Fの大阪側先頭車 C#2782[Tc] に運行標識板を掲出して運転されていました。
板を付け始めたのは、2019年9月下旬からです。個人的には、幕機の不具合による一時的な措置で運行中のどこかの時期に直されるものと思っていましたが、板付きの光景は、列車廃止まで続く事となりました。
「鮮魚列車」や「回送」の運行標識板を取り付けての運転は、以前の記事 (※2) でも取り上げた話題でしたが、結局、幕機の件に関しては、2683Fの定期運用を無くす事で使用機会も基本的に無くすという結果になりました。
※2 当ブログ以前の記事 (2019.11.11 掲載)
「鮮魚列車」の後継に関しては、別形態での鮮魚輸送、すなわち一般列車併結での運行スタイルで代替する事が決定しています。これに伴い、「鮮魚列車」の列車スジが消える他、これまで「鮮魚列車」専用編成として運行されてきた2680系2683Fが定期運用を失い、その代わりとして専用車両を含む鮮魚輸送専属編成が登場する事となりました。
プレス発表時に出たイラストでは、2410系2423Fの伊勢方1両 (=C#2423[Mc]) 全体にラッピングを施し、専用車「伊勢志摩お魚図鑑」として使用する様子がありました。実際、当該編成の方は、プレス発表前の2月中旬に五位堂へ入場しており、結局、そのまま「伊勢志摩お魚図鑑」としての整備を受けて、ダイヤ変更実施前日の3月13日(金) に同所を出場しています。
この時の2423Fは、今後の運用が限定されるからなのか、入場期間の割に検査・お色直し等が行われた雰囲気はなく、鮮魚専用車両への下地塗装とラッピングおよび編成に対する必要最低限の改装・整備が行われただけといった様子でした。出場回送の翌日には、明星車庫でメディア・雑誌等による取材を受けており、定期運行を終えた2683Fとも並べられたようです。
一部鮮魚専用車化された2423Fは、ダイヤ変更実施後最初に平日ダイヤが適用された16日(月) の624レ(→3724レ/折8823レ) から運用に復帰。この「伊勢志摩お魚図鑑」については、今の記事を書いている時点でまだ運用姿を見れていないのですが、いずれ別記事にて取り上げたいと思います。
2月中旬に列車廃止が公表されて以降、9月下旬からの様子と変わらぬスタイルで運行を続けていた「鮮魚列車」ですが、3月に入るとC#2782[Tc] へ掲出される種別標識板や運行標識板が段階的に変化しました。この項目では、その変化の様子を軸に、ラストランまでに見られた2680系「鮮魚列車」の姿を簡単に取り上げます。
「鮮魚列車」運行標識板に関しては、9月下旬の初掲出時から一貫して同じ見た目の板が付けられてきました。大阪上本町(表面) や松阪(裏面) の文字が大きめで、遠くからでも比較的わかりやすい行先案内となっています。
3月2日(月) 夕方運行の下り305レでも、文字大きめの板が装着されていました。
一方、「回送列車」の種別標識板に関しても、9月下旬の掲出時から一貫して同じ見た目の板が付けられています。赤背景に白文字で「回」と書かれたスタイルを基本に、周縁部を白色とする事で円板の存在を分かりやすくしている仕様です。
ちなみに、表面の「回」に対する裏面の表示は「貸切」であり、両方とも、必要とされた場合には、C#2782[Tc] が列車先頭を務める際に掲出されていました。
円板の方に関しては、3月2日(月) 夕方運行の回304レで、背景赤色が薄めの従来板と若干異なる円板が装着されており、仕様は同じだったとはいえ、板の見た目に変化が見られました。 従来まで付けていた背景赤色が濃い円板の方は、2日朝運行の回303レでは掲出されなかったため、2月29日(土) の下り305レで「貸切」表示側で装着 (=29日305レの C#2782[Tc] の面は、「鮮魚列車」運行標識板と併せて2枚の板を掲出) されたのを最後に表へ出なくなっています。
「回送」円板の背景赤色が薄い仕様となった翌日、3日(火) になると、再び種別標識板の仕様が変化し、今度は、従来円板で周縁部にあった白色を省略した板が装着されるようになりました。
3日朝の回301レの運行時点で装着していたのかどうかは確認出来ていませんが、その後の回303レでは、その装着姿を確認しています。
こちらの板も、表面を「回」とした時、その裏面は「貸切」と表記された板です。ただ、形状に関しては、従来板と明らかに異なっています。見た目の通り、完全な円形ではなく、団扇のような楕円形です。
板は、そのまま同日夕方の回304レでも装着が継続しており、翌4日(水) 上り302レのC#2782[Tc] では、「鮮魚列車」運行標識板と共に「貸切」表記の種別標識板を付けた姿が見られました。
結局、この楕円板は、「鮮魚列車」ラストランの13日(金) まで使用されており、円形の種別標識板は、2日(月) を最後に掲出姿を見る事がなくなった事になります。どういった系譜がある板なのかは知りませんが、私自身、白縁の無い種別標識板を見たのは、この時が初めてでした。
楕円形の種別標識板が登場した翌4日(水) の夕方には、「鮮魚列車」運行標識板も変化。従来まで使用していた板は、上述の通り、行先案内等の文字が大きめのものでしたが、4日の下り305レから文字小さめのものを装着しての運行となりました。
ところで、2680系2683Fは、鮮魚専用車としては3代目に当たる編成ですが、こちらは専用編成化時点で幕機を有していたため、通常なら運行標識板を使う事は滅多にありませんでした。一方、それ以前の専用車両は、幕機を備えていなかったために普段から板を使用していた歴史があります。その時に使用されていた板には、文字大きめのものと文字小さめのものがあり、前者が比較的最近になって新調された存在、後者が以前から使い古されてきた存在のようです。
4日の下り305レから装着した小文字板は、古い存在の方にあたります。表面の傷や汚れの具合から判断するに、先代専用編成1481系の運行終了時期に装着された板と同じものが付けられていたようです。
板のデザインや仕様に関しては、文字大きめで新調されたホーロー板とさして変わりませんが、こちらは年季が入った塗り板のようで、表面の艶や汚れの目立ち具合が新調板とは全く別物です。四隅の角の鋭さも異なりますし、結構な年数を使い古してきた板なのかもしれません。
近年の「鮮魚列車」で運行標識板を使う機会は、専ら「鮮魚列車」の代走運転時のみで、ここ数年の代走時に使用されたのは、文字大きめの方ばかりでした。こうした事から、文字小さめの方はとっくに現役から引退したものとばかり思っていましたが、列車廃止直前にタイミング良く出て来た辺りからして、2020年時点でも使用可能扱いで保管されていた様子。突然の登場には驚かされました。
文字小さめの板、2610系による過去の代走運転で装着された時もありましたが、先述の通り、近年は装着姿が一切見られませんでした。知る限りだと、2020年以前の代走時にこの板が装着されたのは、2012年9月下旬が最後。この時の代走は、2683Fが転落防止幌等の追設目的で五位堂へ入場した事によって発生したもので、文字小さめの板は、9月21日(金) 夕方の下り305レから同月29日(土) 朝の上り302レまでの間、C#2725[Tc] 側の面に対してのみ装着されています。
今回、久々に登場した事によって、前回装着時だとデビュー前であった「しまかぜ」や「ひのとり」との絡みも記録する事が可能でした。
文字小さめ板が登場した頃になると、「鮮魚列車」の引退も一週間を切るという事もあってか、記録者の数も少しずつ増加。昨年末の入線時は閑散としていた上本町も、3月上旬にはカメラ持ちの記録者で活況を呈していました。
土曜・休日ダイヤでの鮮魚輸送がラストとなる7日(土) 朝の上本町では、ファンサービス?という事なのか、一旦板を片付けた後に再び装着し、楕円板 ( [貸切] 表記) と運行標識板の2枚出し姿でしばらく留置。2枚看板の「鮮魚列車」は、9月下旬からの板出し以降、ごくたまに走る事はあったようですが、私自身はこれまで一度も遭遇出来ずだったので、この時はありがたかったです。
4日(水) 夕方から登場した文字小さめの板は、そのままラストランまで装着が続くものと思っていましたが、結局、装着から一週間が経過した11日(水) 朝の302レ充当後から表に出なくなりました。ただ、2020年時点でもう装着される事がない板と思っていたので、最後の最後で掲出運行してくれた事に感謝です。
4日(水) の304レから出た文字小さめの板は、前述の通り、11日(水) 朝の302レで掲出が終了。同日夕方の305レからは、再び文字大きめの板に戻りました。
私はちゃんと見る機会がなかったのですが、4日までに掲出されていた板とは、テープの大きさや汚れ具合などが若干違った模様。見た目はほとんど変わりませんが、また新たに別の板が出されたようです。
11日から出た板、確証は持てませんが、テープの大きさや傷の位置から判断するに、恐らく昨年の「鉄道の日記念イベント」で大阪上本町の展示に出て来た物と同一の板だと思います。この時は、「鮮魚列車」初代専用車の一両である2代目600系C#603[Mc] の正面を模したボードに運行標識板が展示されていました。聞けば、このボードは、この日のイベントのために職員が手作りしたものとの事。イベント後の事は知りませんが、よく出来ており、再び登場する機会があるのかは気になります。
そういえば、宇治山田駅の方では、「鮮魚列車」廃止を記念したボードが作成されていたそうですね。結局、見に行く事は出来ませんでしたが、しばらくは構内に展示されていたらしく、運行最終日に関しては、302レ発車番線のホーム上に展示されたようです。
11日(水) 夕方の下り305レから始まった文字大きめの運行標識板の掲出は、翌日夕方の305レまで続きました。
「鮮魚列車」ラストラン日となった13日(金) は、これとは別で特別仕様にされた運行標識板が新たに用意され、これらは上り302レから掲出が始まっています。今までは、大阪方先頭車の C#2782[Tc] に対してのみの板出しでしたが、この日に限っては、伊勢方先頭車の C#2684[Mc] に対しても板出しが行われました。
ちなみに、ラストラン当日に掲出された板に関しては、特別仕様の運行標識板の他、「ありがとう鮮魚列車」と書かれた円板 (両先頭車ごとで2枚あった模様) も駅の停車中および302レ一部区間の走行時に掲出が行われています。さよなら仕様で良いデザインの円板という印象なのですが、その後の新聞報道 (=中日新聞 3/13夕刊および3/14朝刊) によれば、こちらの円板は、近鉄側が予め用意していた板ではなかったらしく、ラストラン直前に一個人が寄贈した板だった模様。報道の文面通りに解釈するなら、さよなら仕様の運行標識板を公式の板とした時、こちらは非公式の板という事になります。
板の扱いはともかくとしても、結局、13日早朝以外で取り付けられる事は一切なかったらしく、私自身もTwitterのTLで見ただけで、夕方の大阪側で実際に目にする事は出来ず。早朝の取付情報を見て、てっきりその後も装着が続くものと期待していたので、個人的には少し残念でした。
どういった都合があったのかは知りませんが、停車・走行含め当日早朝のみの掲出でその後や夕方の下り列車でも継続して表に出なかった事には何かしら事情がありそうですし、こちらの円板に関しては、今記事でこれ以上は取り上げない事にします。
13日(金) の上り302レから取り付けられた特別仕様の運行標識板は、両先頭車装着用に上本町行きと松阪行きとでそれぞれ1枚ずつ用意されており、合計4枚が存在しています。私は、残念ながら当日朝の列車を見に行く事が出来なかったのですが、運行最終日という事もあってか、302レ到着時の大阪上本町は記録者でいっぱいだったようです。
13日の大阪上本町では、回303レが発車する時点において、3番線隣の降車専用ホームに貼り紙があった模様。紙は、各所の柱や壁に対して夕方の305レ発車後まで掲出されており、そこには「本日、15時20分から17時10分までの間 ホーム前方はプレスエリアの為、立ち入りはご遠慮ください。」との文言が記載されていました。
流石に運行最終日という事もあってか、この日に限り、近鉄側も報道陣向けスペースを確保していたようです。 最終「鮮魚列車」向けの回304レ到着時刻が迫る頃になると、2683Fが発着するホームの中程から先端区画は、報道陣や記録者で埋まっていきました。
13日の回304レは、305レの大阪上本町発車10分前となる16時55分に3番線へ入線。前述の通り、種別標識板は3日から使用されている楕円形のものです。
ちなみに、同日夕方に2683Fが大阪上本町へ入線した際、その地上ホームで発車待ちしていた列車は、全て伊勢方が丸屋根の編成でした。奥から分散キセの長距離対応車である2610系2612F、連続キセでWC無しの通勤形である2800系2808F、そして連続キセの長距離対応車である2610系2620Fです。いずれも2680系を端初とするKD-72系列台車履きの新製冷房車で、車歴も奥側の編成から古くなっています。もしかして狙ったのでは…と思いましたが、流石に考えすぎですかね。
上本町到着後の2683Fは、いつもの如く、種別標識板を外して運行標識板を掲出。この日は、朝の時点で特別仕様の板が出ていた事もあってか、報道陣と併せて C#2782[Tc] 側は、いつも以上に人だかりがあったように思います。取り付けは、中央扉を開けて車内から取り付けるスタイルです。一方、この日に限っては、朝の時点でC#2684[Mc]側にも運行標識板が取り付けられると判断できたので、伊勢方の端も人だかりが出来ていました。こちらの取り付けは、ホーム上を足場に外から取り付けるスタイルです。
運行標識板が掲出された後の両先頭車側は、正面の板掲出姿を記録する人達で活気があったように思います。
発車時は、報道陣のTVカメラも伊勢方へ回っていたようで、夜のニュースでは、発車時の様子が映し出されていました。深夜には、Yahoo!JAPANのトップページにもこの時の様子を写した画像が掲載されており、行商専用列車「鮮魚列車」の終焉は、鉄道好きのみならず、一般の目から見ても注目度が高かった事を伺わせました。
私は、13日朝の302レを見る事が出来なかったので、この日夕方の305レが「鮮魚列車」を見る最後の機会となりました。大阪上本町での記録後、どこで最終列車を記録しようか考えましたが、結局、最後は地元で見送る事にしました。
C#2782[Tc] 側は、近頃の姿と同じく白幕に運行標識板付きの姿ですが、C#2684[Mc] 側は、幕機が正常に機能し続けているので、この日だけは [鮮魚] の幕案内と運行標識板の2重案内スタイルです。特別仕様の板は、これまでC#2782[Tc] 側で取り付けられてきた文字大きめ板のデザインをベースとして、赤背景部分上部に「さよなら」の文字、行先が入る白円内に最終運行日の日付を記載した見た目でした。
特別仕様の板は、この日限定で装着されたのみなので、結局じっくり見る事は出来ませんでした。ただ、板自体は今後のイベント等で出てきそうな予感はしますし、「伊勢志摩お魚図鑑」の報道陣・雑誌向けお披露目でも登場したようなので、後日別の機会にまた見る事が出来ればと思います。
そういえば、「伊勢志摩お魚図鑑」登場プレス発表と同時に告知された新旧鮮魚車両の撮影会ツアーは、昨今のコロナウイルス関係で延期となってしまいましたね。募集人数は計100人と控えめでしたが、聞けば受付開始から15分程で定員に達したとの事。キャンセル待ちも募集人数と同じぐらいの数らしく、人気の程を伺わせます。旅行・宿泊関係が軒並みダメージを受けてる昨今、いつまでこの状況が続くのかは分かりませんが、出来るだけ早い事態の収拾を願うばかりです。
以上、「鮮魚列車」廃止に関連した動きについて、ラストラン前2週間少しの様子を中心にざっと紹介しました。
「鮮魚列車」、一般で乗車できる事は決して無く専ら見るだけの存在であった故に、 私にとっての同列車は、小さい頃からいつも同じ時間に走る赤一色の列車程度の認識でした。
その列車が無くなって本日で1週間が経過したわけですが、寂しいなどと思う事は特になく、何やかんやでいつも通りです(笑)。
私の場合、ずっと追いかけて記録してきたとかでない限り、直接的に車両や列車を利用する事がなければ、こんなもんなんだと実感しました。
列車廃止報道に際しては、いつも見るばかりで普段からの姿をあまり記録していなかった事もあり、2月下旬以降、ようやく積極的にカメラを向けるように。車両引退とか列車廃止前とかに動き出す記録者によくあるパターンの人でした(笑)。
ちょっと余裕のない動き方をした日もあり、駅撮りが中心となりましたが、何かの列車が廃止となる前の雰囲気は各所で十分感じる事が出来たように思います。
また、3月は掲出板の種類が段階的に変化した事もあって、列車記録する事自体をかなり楽しませてもらいました。ささやかな廃止前イベントと取るか物足りない小変化と感じるかは、人それぞれかと思いますが、一連の演出には感謝したいところです。
ところで、3月13日(金) の「鮮魚列車」を以て定期運用を失った2680系2683Fは、同日305レ終了後、明星車庫にて留まっているようです。同編成が検査・お色直し等を終えて五位堂検修車庫を出場したのは、2019年6月ですが、しばらくは引退&形式消滅もお預けなのでしょうかね。
2020年3月14日(土) ダイヤ変更では、「鮮魚列車」廃止の一方で、新型名阪特急80000系「ひのとり」の運転開始や禁煙化未整備状態だった12200系の運用離脱・休車といった話題がありました。2683Fがまだしばらく在籍しているのであれば、80000系や12200系とも併せた絡みも色々と記録したいと思えます。
今回の記事は以上です。
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