ピロのブログVer3

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近鉄8400系ク8350形のクーラーキセ配置

■ 記事概要

1969年に登場し、現在もその多くが奈良線系統路線で活躍する近鉄8400系ですが、編成によっては、幾らか特徴的とも言える箇所が存在します。

今回の記事では、その内の一つである、ク8350形[Tc] のクーラーキセ配置を取り上げます。


■ 記事本文

こんばんは

11月も終わりに近づき、最近は一気に冷え込んできました。風邪を引かないよう、しっかり防寒していきたい所ですね。

さて、今回取り上げるのは近鉄電車。紹介する話題は、タイトルの通り、8400系ク8350形のクーラーキセ配置です。

人によっては全く気に留める事がない話題かと思いますが、個人的には前々から気になっていた要素でした。言及こそあれど、特にこれといって取り上げているような本やサイトは見当たらないので、今回ここで取り上げてみる事にします。

第10記事目 目次

1:ク8350形の登場経緯

2:クーラーキセ配置の2形態

〈参考1〉冷房化・省エネ化工事前後に伴う8000・8400系4連の(制御・制動方式/パンタグラフ数) 変化

3:おわりに

4:リンク集

では、記事内容に移ります。

1:ク8350形の登場経緯

〈大和高田/2019-09-27〉

2019年11月時点において、ク8350形は、8400系4両編成車の大阪・京都方先頭を務める制御付随車として活躍しています。

8400系で難波・京都方の先頭を務める形式としては、他にモ8400形(制御電動車) が存在しており、結論から言えば、ク8350形[Tc] は、このモ8400形[Mc] の一部を電装解除して登場した形式です。

竣工時における8400系の編成には、大阪方より [モ8400形-サ8350形-モ8450形-ク8300形] の4両・[モ8400形-ク8300形] の2両・[モ8400形-モ8450形-ク8300形] の3両・[モ8400形] の増結用1両と、4種のバリエーションが存在しており、いずれも大阪・京都方の先頭車はモ8400形でした。

以降、8400系は、パンタグラフ減数や他形式編入・冷房装置追設・省エネ改造・車体更新・塗装変更・減車等々を経ていく事になりますが、一連の流れの中でク8350形が登場したのは、省エネ改造の時となります。

〈上:石見-田原本/2017-09-26〉
〈下:大和西大寺/2019-09-29〉

8400系に対する省エネ改造、すなわち、編成の界磁位相制御・回生制動化改造は、1980年度から始まりました。1981年度より順次竣工しており、まずは3両編成の8412Fおよび8414Fが完了。付随車を含む4両編成の改造は、その後、同年度後半竣工の8402Fおよび8406Fを皮切りに進められていったようです。

4両編成の改造に際しては、モ8400形[Mc] がその電装機器をサ8350形[T] へ移す事で Tc化されており、これに伴って、移設元の8400台の車番は、移設先と番号をトレードする形で8350台へと変更。従来の8350台は付随車のみの番号でしたが、この時に8350台の制御付随車が誕生し、新形式としてク8350形[Tc] が登場となりました。機器の多くを取り払ったため、車両の床下は見た目スカスカの状態となっています。

機器の移設・追設が行われたサ8350形[T] に関しても、先述の通り、電装した事で移設元の8400台の番号を譲受。これによって、モ8400形という形式には、3連以下に含まれる制御電動車[Mc] と4連以下に含まれる電動車[M] の2種類が存在する事となりました。

2:クーラーキセ配置の2形態

8400系の大半は、省エネ改造と同時に冷房装置の追設が並行して実施されており、これらの改造を施行する時点でパンタグラフ数が1基だったモ8450形[M] は、回生失効時に備えるべく、この時に2基へと数が改められています。そして、省エネ化&冷房化の同時期施行でこの形式のパンタが2基化した事に伴い、従来のモ8400形[Mc] の屋根上からパンタグラフが姿を消していきました。

以下、比較用として、パンタグラフが撤去された後の元モ8400形[Mc] の非公式側サイドビューを幾つかピックアップします。 上から、C#8353[Tc]・C#8357[Tc]・C#8411[Mc]・C#8415[Mc] です。

先述の通り、省エネ化改造を受けた車両の大半は、冷房装置の追設も同時期に行われたため、屋根上にクーラーキセを載せた時点で、パンタグラフが存在できただけのスペースも消えました。

ただ、全7両だったク8350形の内、C#8353[Tc] と C#8354[Tc] の2両に関しては、両改造工事が別々の時期に施行されており、パンタグラフが存在した痕跡がクーラーキセ配置に垣間見る事が出来ます。

2両は、現在も8403Fおよび8404Fの大阪・京都方先頭を務める車両ですが、両者共に冷房の追設が省エネ化に先行して行われました。具体的には、冷房追設が1979年度の実施・省エネ化が1983年度の実施です。冷房設置時、両車はモ8400形[Mc] であり、この時点ではパンタグラフが撤去されなかったため、パンタグラフの設置スペースを残すクーラーキセ配置となりました。↑の公式側サイドビュー比較では、参考として2410系モ2410形C#2416[Mc] を入れてみましたが、パンタグラフの有り無しとクーラーキセ配置を比べる事は出来ると思います。

8403F・8404Fのパンタグラフ数に関して言えば、冷房化が完了した時のモ8450形は、この時点で(再度)パンタグラフ数を2基に増やしたため、省エネ化で元モ8400[Mc] のものを撤去する前までは、各編成3基だった模様。C#8454[M] に関しては、この時にパンタグラフを下枠交差形のものに交換したらしく、 C#8404[Mc] に搭載される菱形と併せて、省エネ化までの数年間は、編成に2形状のパンタが混在する見た目だったそうですね。当時の姿を写した記録が残っているのであれば、一度見てみたいと思えます。


ちなみに、この8400系2編成と同様、省エネ化を伴わない冷房化時に Tc車の搭載MGを (登場時の8600系に倣って) 160kVA容量のものへ増強・交換した 非冷房8000系4連の中間M車は 、(もしもの事態に対応すべく) その時にパンタグラフ数を2基にしていたようです。非冷房車の試作冷房化編成である8023Fや以後に冷房化された8021F~8030Fがそれに当たり、これらの編成の大阪・京都方先頭車も、省エネ化後は、かつてのパンタグラフ設置スペースを伺わせるクーラーキセ配置を残したまま活躍したそうですね。

なお、新製時冷房付き形式の増備車で搭載MGの容量見直し(4両:160kVA→120kVA)が行われ、さらに界磁位相制御のモデル車である8800系が活躍を始めた1980年度以降、非冷房車およびラインデリア車4連の省エネ化と冷房化は、効率重視のためか、ほぼ同時期に行うようになっています。なので、別々・同時を含めた、各改造工事直前における4両編成の (制御・制動方式・パンタグラフ数) の組み合わせに関しては、[(登場時由来・2基)→(省エネ・2基)] という変遷を辿ったパターンが大半です。

但し、非冷房車4連およびラインデリア車4連の2編成群で両方の工事を最後に別々で施行した8073F(=組成変更後)に関しては、搭載MGを見直し後のものにしつつも、後の省エネ化を見越して、C#8213[M] のクーラーキセ配置をパンタグラフ2基設置可能のものとした模様。実際、新設したスペースには、省エネ化までパンタグラフを設置しなかったようですが、一時的にM車の屋根上外観に特徴が見られたようです。冷房化は、8800系登場後の1980年度前半期であり、省エネ化はその5年後に実施されました。こちらはラインデリア車なので、省エネ化後の8073Fク8710形C#8713[Tc] の見た目は、上記のク8350形2両とほぼ同じ感じです。

搭載MGに関連した、冷房化単独改造時における4連の中間M車パンタグラフ2基化については、8000系8029Fおよび8400系8403F・8404Fの改造が竣工した1979年度前半期を以て終了している節があり、同年度後半期に冷房化が行われた8400系8405FのC#8455[M] は、パンタグラフ数が増やされていません。こちらは、当初より容量見直し後のMGが搭載されたようで、クーラーキセ配置はパンタグラフ1基配置に準じた仕様となっています。中間M車のパンタグラフ2基化を伴う省エネ化に際しては、この8405Fの場合、クーラーとキセの配置が屋根上改造時の障害となった故なのか、8400系4連車では唯一、省エネ化対象から外されました。先行して冷房追設が行われた8000系ラインデリア車4連の大半が後に省エネ化されなかったのも、同様の理由が一因としてあったからなのではないかと思えます。

〈参考1〉冷房化・省エネ化工事に伴う8000・8400系4連の(制御・制動方式/パンタグラフ数)変化

※ 編成の表記について

・黒文字 & 黒文字 (斜体)

改造終了時点で冷房設置のみ完了し、かつその後の改造で省エネ化した編成の表記。冷房化・省エネ化の両方が完了した後の編成表記は斜体の黒文字。

・青文字

改造終了時点で冷房設置のみ完了し、かつその後も省エネ化無しだった編成の表記。

黒文字&下線入り

改造目的での入場後、冷房化・省エネ化を同時期に実施した編成の表記。

[1974年度]…冷房化のみ(A)

・A (登場時由来/3基)

8023F 

非冷房4両編成車に対して試作的に冷房化 。中間M車に1基増設。ロスナイを併設し、キセ形状は8600系に準じた連続形。 MGを大容量160kVAのものへ交換 。


[1977年度]…冷房化のみ(A)

・A (登場時由来/3基)

8021F・8026F・8028F  

中間M車に1基増設 。キセ形状は試作時から見直した分割形。MGを大容量160kVAのものへ交換 。


[1978年度]…冷房化のみ(A)

・A (登場時由来/3基)

8022F・8024F・8025F・8027F・8030F 

中間M車に1基増設 。キセ形状は分割形。 MGを大容量160kVAのものへ交換 。


[1979年度]…冷房化のみ(A)

・A (登場時由来/3基)

8029F/8403F・8404F

中間M車に1基増設 。キセ形状は分割形。但し、8400系M車のキセは連続形。MGを大容量160kVAのものへ交換 。C#8454[M] は、パンタグラフを [菱形→下枠交差形] に交換。

・A (登場時由来/2基)

8061F・8062F・8064F・8065F・8066F・8067F/8405F

パンタグラフの増設なし。キセ形状は分割形。MGを大容量120kVAのものへ交換 。以降、MGの配置は、線路に対して垂直方向へ変化。


[1980年度]…冷房化のみ(A) or 冷房化&省エネ化(B)

・A-1 (登場時由来/2基+増設区域確保)

8073F [組成変更後]

キセ形状は分割形。 MGを大容量120kVAのものへ交換 。同時に8063Fと組成変更実施。C#8213[M] は、後年の編成省エネ化を見越してパンタグラフ1基分の増設可能区域を確保しており、連続形のクーラーキセ配置。確保した区域へのパンタグラフ設置は省エネ化時。8000・8400系4連車で、冷房化のみの改造は、この編成を以て一旦終了。

・A-2 (登場時由来/2基)

8085F・8087F

パンタグラフの増設なし。キセ形状は分割形。MGを大容量120kVAのものへ交換 。

・B (省エネ化/2基)

8082F・8083F・8084F・8088F・8090F

パンタグラフの移設および [Mc→Tc・T→M]化を実施。キセ形状は分割形。但し、中間M車は連続形。MGを大容量120kVAのものへ交換 。


[1981年度] …冷房化&省エネ化(B) or省エネ化のみ(C)

・B (省エネ化/2基)

8089F/8402F・8406F

パンタグラフの移設および [Mc→Tc・T→M]化を実施。キセ形状は分割形。 但し、中間M車は連続形。 MGを大容量120kVAのものへ交換 。

・C (省エネ化/2基)

8024F・8028F

Mc車のパンタグラフ撤去および [Mc→Tc・T→M]化を実施。


[1982年度] …冷房化&省エネ化(B) or省エネ化のみ(C)

・B (省エネ化/2基)

8072F [組成変更後]/8407F

パンタグラフの移設および [Mc→Tc・T→M]化を実施。キセ形状は分割形。 但し、中間M車は連続形。MGを大容量120kVAのものへ交換 。8072Fは、同時に8060Fと組成変更実施 。

・C (省エネ化/2基)

8022F・8026F・8029F・8030F

Mc車のパンタグラフ撤去および [Mc→Tc・T→M]化を実施。


[1983年度] …冷房化&省エネ化(B) or省エネ化のみ(C)

・B (省エネ化/2基)

8081F・8086F/8401F・8408F

パンタグラフの移設および [Mc→Tc・T→M]化を実施。キセ形状は分割形。 但し、中間M車は連続形。MGを大容量120kVAのものへ交換 。

・C (省エネ化/2基)

8021F・8023F・8025F/8403F・8404F

Mc車のパンタグラフ撤去および [Mc→Tc・T→M]化を実施。 8400系のMG変更は不明。


[1984年度] …冷房化&省エネ化(B) or 省エネ化のみ(C)

・B (省エネ化/2基)

8080F

パンタグラフの移設および [Mc→Tc・T→M]化を実施。キセ形状は分割形。 但し、中間M車は連続形。MGを大容量120kVAのものへ交換 。

・C (省エネ化/2基)

8027F

Mc車のパンタグラフ撤去および [Mc→Tc・T→M]化を実施。


[1985年度] …冷房化のみ(A) or 省エネ化のみ(C)

・A (登場時由来/2基)

8069F

アルミ車体であるため、改造は近畿車輛に持ち込んで実施。屋根構体を新製交換し、パンタグラフも従来の菱形から下枠交差形のものへ交換。キセ形状は分割形。C#8220[M] は、下枠交差形パンタグラフに限って1基増設できるだけの区域を確保。実際の増設は行われず。キセ配置は、下枠交差形パンタグラフの設置を前提とした唯一の仕様。MGを大容量120kVAのものへ交換 。

・C (省エネ化/2基)

8073F

Mc車のパンタグラフ撤去および [Mc→Tc・T→M]化を実施。 C#8213[M] にパンタグラフ増設。


そういえば、近畿車輛で冷房設置工事が行われた8069Fモ8210形C#8220[M] は、クーラーキセ配置がパンタグラフ2基設置可能なもの (プラスαパンタグラフの設置台座付き) だったようですが、こちらは何故だったのでしょうかね。結局、連結器高さの関係か中間封じ込め編成となってしまいましたが、組成変更後だと、床下が空気バネ台車で揃う系列4連のラインデリア車で最若番の編成でしたし、もしかしたら省エネ化の予定があったのかも…と思ってしまいます。分かりませんが。


さて、本題に戻ります。

〈石見-田原本/2019-11-26〉
〈石見-田原本/2019-11-27〉

結局、ク8350形のクーラーキセ配置は、車両の妻面寄りで2種類あります。遠目から見ても目立つ違いなので、以前から気になっていた違いでしたが、最近はパンタ撤去車の屋根上が気になる要素に。なので、ここ数か月は、見れる機会があれば見てみる事にしました。

〈左右:大和西大寺/2019-11-17〉

C#8353[Tc] およびC#8354[Tc] 妻面寄りの斜め上から眺めてみると↑のような感じ。他のク8350形に比べて、妻面からクーラーキセまでの距離が長くなっています。パンタグラフを載せていた台座の跡があるか気になったのですが、それはありませんでした。省エネ化というより車体更新時に取っ払ったといったところでしょうかね。

〈左右:大和西大寺/右:2019-11-24・左:2019-11-17〉

後年に屋根上からパンタグラフを撤去したラインデリア車を比較すると↑のような感じ。右は8600系サ8160形C#8177[T]の大阪方妻面寄り、左はク8350形C#8353[Tc]の奈良方妻面寄りです。前者は、8617F8617FのB更新時に1010系の電動車が電装解除されて編入となった事で一部に有名な車両ですが、こちらは1010系時代にB更新施行済という事もあってか、パンタグラフの設置台座がそのまま残されています。後者も同じパンタグラフ撤去車ですが、台座跡が無い事を考えると、やはり車体更新かどこかの車体に大きく手を入れるタイミングで屋根上も整備されたのかなと思えます。

〈共に大和西大寺/2019-04-21〉

続いて斜め横上から見ると↑のような感じ。遠目から見ても、屋根上のクーラーキセから出ている横一本線の段差は目立っていましたが、近くから見てみると、その高低差や周辺部がくっきりです。パンタグラフを設置していた関連で傷のような跡が残っている風にも見えます。

3:おわりに

以上、個人的に気になっていた内容として、ク8350形のクーラーキセ配置とそれに関連する話題を長々と取り上げました。

今回の記事は、中でもC#8353[Tc] とC#8354[Tc] の2両にスポットを当てる形となりましたが、この2両含む2編成も今年で竣工から50年を迎えました。

8400系の数年前に登場したような形式なら40年走って長生きという感じでしたが、今では40年走ってB更新という時代です。つい2ヶ月ほど前には、8400系第2編成の8402Fが検査・お色直しを終えて五位堂を出場しており、8400系もまだ数年は活躍するのだろうと思います。

現役特急車にもいよいよ50年選手が出そうな雰囲気ですし、今後は50年以上活躍の鋼製車が続々と登場していく事になるのかもしれませんが、いずれも撮れる時に記録しておきたいと思えます。

今回の記事は以上です。

4:リンク集

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2 コメント

  1. 初めてコメントをさせていただきます。
    いつも詳細かつ正確な記事を載せておられることに感動しております。
    ただ、8073Fに関する記事については、少し違います。
    8073FのM車は8223ではなく8213であることに加え、8213は、確かに、省エネ化を見越してパンタグラフ設置区域を確保したものの、実際には、冷房改造時に1基増設はしていませんでした。その後の省エネ化時に、旧8073(新8713)のパンタグラフを移設して1基増設し、2基になったのです。ということで、8073Fは、編成全体でパンタグラフが3基であった事実はありません。
    ですので、8073からTc化された8713は、今回のテーマである8353や8354と同じクーラーキセの配置になったのですが、M車の8213は、8453や8454と異なり、冷房改造時は1基であったため、8073Fは、(登場時由来/2基)というのが正確な流れとなります。
    1980年当時、8085F、8087F,8073F,8084Fの順番で冷房改造がなされ、いずれも編成全体のパンタブラフの数は2器だったのですが、M車の8225と8227はパンタグラフ設置区域は未確保(パンタグラフは1基)、8213はパンタグラフ設置区域は確保したものの省エネ化は未施工(パンタグラフは1基)で、確かに、ここまでが冷房化のみの改造、8224から冷房改造と同時に省エネ化施行(パンタグラフは2基)という流れでした。
    以上につき、参考にしていただければ幸いです。

    • 銭湯ファイト!さん

      初めまして。コメントありがとうございます。
      そして、内容に関するご教示と嬉しいお言葉に感謝いたします。

      8073Fパンタ付きM車の番号については、仰る通り、8213ですね。他を書きながら、ついうっかり編成全体で見られる番号規則につられてしまいました。

      8073Fの(登場時由来/2基)と関連の情報、とても参考になります。

      今回、当記事の <参考1> を書く上では、とりわけレイルロード発行『サイドビュー近鉄2』と電氣車研究会・鉄道図書刊行会発行『鉄道ピクトリアル』1992年12月臨時増刊号の掲載内容に頼っており、8073Fの改造経緯が他のラインデリア車と少々異なる事自体は、この2冊だけで十分把握する事が可能でした。ただ、パンタグラフの増設時期がいつかという事を推察する点では、2冊の掲載情報および画像以外を含めても判断材料が足りず、一方で『サイドビュー近鉄2』の方には、冷房改造時点で2基化との記載があった故、今回当初はその文言のみに依拠した内容としています。

      「搭載MGの容量見直し後、8404以降8073F以前の期間に先行して冷房改造が行われたラインデリア車4連が、中間M車のパンタ数を増やす事なく冷房改造されていった流れの中において、改造内容見直しの境目期に先行冷房化が行われる事になった8073Fが、予め、後の省エネ化を見越して中間M車のパンタ増設区画を確保し、故にM車の二基化にも難儀せず実際に省エネ化された」…というのは、流れとして上記2冊で理解できたのですが、ではM車の二基化はいつかとなると分からないものがありました。MG見直し後の冷房改造時にわざわざ編成のパンタ数を増やす事については疑問であったため、雑誌・趣味誌の他、掲示板・SNSやネット販売・オークション等で当時の写真をリサーチしてみるも中々求めている画像が見つからず、今回のコメントでこれに関連する指摘・教示をして頂けた事は、大変嬉しく思っています。

      改造の流れとしても、私個人は仰る内容に納得しており、ご指摘の内容に基づいて関連する箇所を訂正・補足させていただきます。冷房化後から省エネ化までにおける8073Fの屋根上外観については、冷房化後中間封じ込め前の8069Fがイメージとして近そうですね。

      長々となりましたが、改めてコメントありがとうございました。いつも見て頂いているとの事で、今後ともよろしくお願い致します。

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近鉄電車が見える家で育った鉄道オタク。車両の差異や変遷に興味あり。鉄道の他に鳥も好きで、最近は鳩に癒される事がしばしば。
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