■資料概要
今回の【資料】では、近鉄9200系9207Fの車両側面について、その外観を簡単な車両変遷情報等と共に写真で紹介します。
9200系は、1982年度終わりと1984年度中盤に奈良線系統 (京都・橿原線向け) へ投入された界磁チョッパ制御の3両編成車です。1990年度に全編成へ中間T車が編入されてからは、4両編成車となりました。
当該編成は、鋼製車に対する1回目の車体更新施行時期が他3編成より約5年遅い他、大阪線系統へ転属する事もなく、現在に至るまで奈良線系統で活躍を続けています。
■資料詳細
第25資料目 目次
◆車両変遷情報等
◆公式側車両側面
◆非公式側車両側面
◆車両変遷情報等
◆公式側車両側面
◆非公式側車両側面
◆車両変遷情報等
◆公式側車両側面
◆非公式側車両側面
◆車両変遷情報等
◆公式側車両側面
◆非公式側車両側面
5：編成ギャラリー・スライド(各側別)
※ギャラリーの画像は、クリックするとフルサイズで表示します(別ページ表示)。
※スライドは5秒毎で自動的に移行しますが、止めて見る事も可能です。
◆公式側
◆非公式側
6：参考文献
●文献
〈購入可能な文献〉
7：リンク集
では、資料内容に移ります。
※このページ内における「公式側」は、車両に対して [1位 (車両側面) 2位] となっている側の事を指します。反対に「非公式側」は、車両に対して [2位 (車両側面) 1位] となっている側の事を指します。
※このページでは、1回目の車体更新をA更新、2回目の車体更新をB更新と呼称しています。
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◆車両変遷情報等
●車両変遷情報
竣工日：1984.09.13 [近畿車輛]
新製時配置・所属：京都線・西大寺検車区
外板塗装変更：1986.09 ※[マルーン単色→紅白2色]
サ9350形編入：1991.02 ※新造したC#9354をモ9200形[M]との間に編入/9207Fの[3連→4連]化
所属検車区変更：2000.03.15? ※[西大寺(1999.04.01)→東花園(2000.04.01)]
外板裾帯省略：2000.10 [五位堂(検査入場時)] ※側面雨樋のマルーン塗装は以降省略
車体更新（1回目）等：2007.09 [高安]
－内装材変更 ※7020系からの仕様に準じた内装
－側扉上に水切り追設
－転落防止幌取付 ※段違いタイプ
－車椅子等用スペース追設 ※座席撤去後の2位寄り端部(上り方より向かって左側)
正面貫通幌色変更：2012.03? ※[マルーン(鉄骨)→グレー(FRP)]
配置・所属：奈良線・東花園検車区（2020年4月1日現在）
●当該車両の主要装備機器(床下)
補助電源装置(MG)・台車(KD-88A)
◆公式側車両側面
← 近鉄奈良・橿原神宮前 (C#9304) 京都・大阪難波 →
連結器…〔1位寄：密着連結器[CSD-90/電連付] (C#9304) 三管式半永久連結器[CSE-80]：2位寄〕
◆非公式側車両側面
← 大阪難波・京都 (C#9304) 橿原神宮前・近鉄奈良 →
連結器…〔2位寄：三管式半永久連結器[CSE-80] (C#9304) 密着連結器[CSD-90/電連付]：1位寄〕
◆車両変遷情報等
●車両変遷情報
竣工日：1991.02.07 [近畿車輛] ※サ9350形C#9354[T] として竣工
－※車体は1020系サ1170形に準じた全線共通仕様(アルミ合金製)
新製時配置・所属：京都線・西大寺検車区
9207F編入：1991.02 [高安?] ※ク9300形とモ9200形[M]の間に入り9207Fを[3連→4連]化
所属検車区変更：2000.03.15? ※[西大寺(1999.04.01)→東花園(2000.04.01)]
外板裾帯省略：2000.10 [五位堂(検査入場時)] ※妻面はマルーン塗装化
内装改良等：2007.09 [高安] …〈参考1〉 ※編成内他車のA更新と同時
－内装材更新 ※7020系からの仕様に準じた内装/但し壁面材は未更新
－転落防止幌設置 ※段違いタイプ
－車椅子等用スペース追設 ※座席撤去後の2位寄り端部(上り方より向かって左側)
－形式・車番変更
※サ9350形C#9354[T]→サ9310形C#9314[T]/同車両の所属形式変更・改番を以てサ9350形は形式消滅
配置・所属：奈良線・東花園検車区（2020年4月1日現在）
サ9350形で形式・車号変更が行われた理由は不明(記載文献無し)。ただ、9200系の大阪線系統転属を皮切りに変更が行われた事から察するに、大きな理由の一つとして大阪線用9820系の登場を見越した事が考えられる。9200系の転属が開始した時点では、既に大阪線用「シリーズ21」として5820系および9020系が登場しており、どちらの系列も所属車両の車号は全て末番2桁50番台で統一されていた。これらの Tc車および T車に関しては、基礎ブレーキ装置にディスクブレーキを併用している故か、奈良線系統車と所属形式も区別している。もし大阪線系統に9820系が登場していた場合、奈良線系統でク9320形に当たる存在はク9350形になっていたと考えられ、当該形式に所属する車両の番号に関しては、サ9350形の所属車両と番号が一部重複する。サ9310形の登場とそれに伴うサ9350形の形式消滅は、上述した車両番号重複を避けるための予防措置だったと考えられるが、結局、2020年現在までに大阪線用の9820系は登場しておらず、明確な理由は不明である。
●当該車両の主要装備機器(床下)
台車(KD-96D)
参考文献では、この時の内装改良等を「車体更新」と記載しているが、同じアルミ車体持ちで同時期に車体更新が施行されていた3200系のような大掛かりな内装更新 (EX：壁面内装材の更新・通路ドアの持ち手改良・3色LED方式の車内案内装置設置など) は、この車両で施行されていない。また、座席モケット・カーテン材・床材の交換や車椅子スペースの確保等は編成内各車で共通に施行されたものの、C#9314は編成内他車と違って車内壁面材の更新や車外側扉上への雨樋設置は省略されており、改装内容が比較的軽めとなっている。他、近い時期に竣工した他の同類車両(EX:1020系列/1233系列)は、2020年時点でも車体更新が行われていない。この9207F-C#9314と先に車体更新を行った編成に含まれる他のサ9310形(＝C#9311-9313/いずれも車体更新未実施)との大きな違いは、バリアフリー対応の改造と簡易的な内装材更新が施行されたか否かという事になるが、管理人としては、この改造を以て同車が「車体更新」されたと扱うのは微妙と考えている。以上を踏まえ、今回の【資料】ページでは、この時のC#9314[T] に対する改造を車体更新と記載しない事にした。
◆公式側車両側面
← 近鉄奈良・橿原神宮前 (C#9314) 京都・大阪難波 →
連結器…〔1位寄：三管式半永久連結器[CSE-80] (C#9314) 三管式半永久連結器[CSE-80]：2位寄〕
◆非公式側車両側面
← 大阪難波・京都 (C#9314) 橿原神宮前・近鉄奈良 →
連結器…〔2位寄：三管式半永久連結器[CSE-80] (C#9314) 三管式半永久連結器[CSE-80]：1位寄〕
◆車両変遷情報等
●車両変遷情報
竣工日：1984.09.13 [近畿車輛]
新製時配置・所属：京都線・西大寺検車区
外板塗装変更：1986.09 ※[マルーン単色→紅白2色]
サ9350形編入：1991.02 ※新造したC#9354をク9300形との間に編入/9207Fの[3連→4連]化
所属検車区変更：2000.03.15? ※[西大寺(1999.04.01)→東花園(2000.04.01)]
外板裾帯省略：2000.10 [五位堂(検査入場時)] ※側面雨樋のマルーン塗装は以降省略
車体更新（1回目）等：2007.09 [高安]
－内装材変更 ※7020系からの仕様に準じた内装
－側扉上に水切り追設
－転落防止幌取付 ※段違いタイプ
－車椅子等用スペース追設 ※座席撤去後の2位寄り端部(上り方より向かって左側[連続窓席1位寄り])
配置・所属：奈良線・東花園検車区（2020年4月1日現在）
●当該車両の主要装備機器(床下)
主制御装置(界磁チョッパ制御)・主抵抗器・台車(KD-88)
◆公式側車両側面
← 近鉄奈良・橿原神宮前 (C#9207) 京都・大阪難波 →
連結器…〔1位寄：三管式半永久連結器[CSE-80] (C#9207) 三管式半永久連結器[CSE-80]：2位寄〕
◆非公式側車両側面
← 大阪難波・京都 (C#9207) 橿原神宮前・近鉄奈良 →
連結器…〔2位寄：三管式半永久連結器[CSE-80] (C#9207) 三管式半永久連結器[CSE-80]：1位寄〕
◆車両変遷情報等
●車両変遷情報
竣工日：1984.09.13 [近畿車輛]
新製時配置・所属：京都線・西大寺検車区
外板塗装変更：1986.09 ※[マルーン単色→紅白2色]
所属検車区変更：2000.03.15? ※[西大寺(1999.04.01)→東花園(2000.04.01)]
外板裾帯省略：2000.10 [五位堂(検査入場時)] ※側面雨樋のマルーン塗装は以降省略
車体更新（1回目）等：2007.09 [高安]
－内装材変更 ※7020系からの仕様に準じた内装
－側扉上に水切り追設
－転落防止幌取付 ※段違いタイプ
－車椅子等用スペース追設 ※座席撤去後の1位寄り端部(上り方より向かって右側)
配置・所属：奈良線・東花園検車区（2020年4月1日現在）
●当該車両の主要装備機器(床下)
界磁制御装置(界磁チョッパ制御)・主抵抗器・電動空気圧縮機(CP)・台車(KD-88)
◆公式側車両側面
← 近鉄奈良・橿原神宮前 (C#9208) 京都・大阪難波 →
連結器…〔1位寄：三管式半永久連結器[CSE-80] (C#9208) 密着連結器[CSD-90/電連付]：2位寄〕
◆非公式側車両側面
← 大阪難波・京都 (C#9208) 橿原神宮前・近鉄奈良 →
連結器…〔2位寄：密着連結器[CSD-90/電連付] (C#9208) 三管式半永久連結器[CSE-80]：1位寄〕
5：編成ギャラリー・スライド(各側別)
※ギャラリーの画像は、クリックするとフルサイズで表示します(別ページ表示)。
※スライドは5秒毎で自動的に移行しますが、止めて見る事も可能です。
← 近鉄奈良・橿原神宮前 (9207F) 京都・大阪難波 →
1枚目：C#9304[Tc]、2枚目：C#9314[T]
3枚目：C#9207[M]、4枚目：C#9208[Mc]
← 大阪難波・京都 (9207F) 橿原神宮前・近鉄奈良 →
1枚目：C#9208[Mc]、2枚目：C#9207[M]
3枚目：C#9314[T]、4枚目：C#9304[Tc]
●文献
『私鉄車両編成表 87年版』－「改造車両一覧表」、ジェー・アール・アール、1987年9月1日発行
『SIDE-VIEW KINTETSU.2 サイドビュー近鉄.2』－「通勤車 奈良・京都線系 800～9200系－9200系」、レイルロード、2001年3月15日発行
飯島 巌・藤井信夫・井上広和、『【復刻版】私鉄の車両13 近畿日本鉄道Ⅱ 通勤車 他』－「車歴表 (その５) 」、ネコ・パブリッシング、2002年7月1日初版発行
「Ⅲ 資料編 民鉄車両1990年度新製 改造・廃車 Ⅱ-2 1990年度車両動向 （1）新造車(在来形式改造も含む)」『新車年鑑1991年版 鉄道ピクトリアル1991年10月臨時増刊号』、1991年10月10日発行、第41巻第10号 通巻550号、P243
「Ⅲ 車両データ－2007年度 (民鉄車両) 各車別新造・改造・廃車一覧」『鉄道車両年鑑2008年版 鉄道ピクトリアル2008年10月臨時増刊号』、2008年10月10日発行、第58巻第10号 通巻810号、P253
「近鉄車両―主要機器のあゆみ―」「近畿日本鉄道 現有車両主要諸元表」「近畿日本鉄道 現有車両編成表」『〈特集〉近畿日本鉄道 鉄道ピクトリアル2018年12月臨時増刊号』、2018年12月10日発行、第68巻第12号 通巻954号、P196-208/P285-299/P304-309
「大手私鉄車両ファイル2020 車両配置表」『鉄道ファン2020年8月号 付録』、2020年8月1日発行、第60巻第8号 通巻712号
〈購入可能な文献〉…2021.01.01時点
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〈購入可能な文献〉終
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