■資料概要
今回の【資料】では、近鉄21000系21702Fの車両側面について、その外観を簡単な車両変遷情報等と共に写真で紹介します。
21000系は、名阪特急のイメージアップおよび近鉄特急変革の道標となるモデルチェンジ車両として1987年度に登場した系列です。車両には「アーバンライナー」の愛称が付与され、内外装デザインやサービス体系が従前から大きく変更されました。
現在も名阪間特急を主とする運用で活躍しており、2000年代前半に21020系ベースの車体更新が行われた後も時代背景に合わせた設備改良が随時で行われています。
〈参考〉 21102Fの構成車変更および21702Fの登場過程
※編成向き:← 大阪難波・賢島 (編成) 近鉄奈良・近鉄名古屋 →
※登場時の21102F構成車は白文字で表記(車両振替後も同様)
※組成変更に伴い1990年度に新製・編入されたモ21304形およびモ21404形は青文字で表記
※車両間の〔+〕表記は柴田式密着連結器[電連付]、モ21200形とモ21304形は車体更新時に電連撤去
※車両間の〔-〕表記は住金製永久連結器
●竣工時-組成変更前 [1988-1990]
・21000系21102F (旧6連…編成内Mc車は4両)
〈編成内車両形式〉
モ21100形[Mc]-モ21200形[M]+モ21300形[M]-モ21400形[M]+モ21500形[M]-モ21600形[Mc]
〈編成内車両番号〉
C#21102[Mc]–C#21202[M]+C#21302[Mc]–C#21402[Mc]+C#21502[M]–C#21602[Mc]
※C#21302およびC#21402は切妻の正規運転台付き先頭車、閑散期4連運転対応等の想定で設定
※C#21202(2位方)およびC#21502(1位方)には構内入替用の簡易運転台を常設(ケーシング内に収納)
↓
●編入用車両新製 [1990]
〈車両形式〉
モ21304形[M]-モ21404形[M]
〈車両番号〉
C#21302[M]–C#21402[M]
↓
●組成変更後 [1990-現在]
・21000系21102F (新6連…編成内Mc車は2両)
〈編成内車両形式〉
モ21100形[Mc]-モ21200形[M]+モ21304形[M]-モ21404形[M]+モ21500形[M]-モ21600形[Mc]
〈編成内車両番号〉
C#21102[Mc]–C#21202[M]+C#21302[M]–C#21402[M]+C#21502[M]–C#21602[Mc]
※モ21404形(2位方)には構内入替用の簡易運転台を常設(ケーシング内に収納)
※多客列車の増結ユニット挿入位置はモ21404形とモ21500形の間で固定
※モ21200形(2位方)の簡易運転台は車体更新時に撤去(それまでは維持)
・21000系21702F (独立2連…多客列車挿入用の先頭車ユニット)
〈編成内車両形式〉
モ21700形[Mc]-モ21800形[Mc]
〈編成内車両番号〉
C#21702[Mc]–C#21802[Mc]
※モ21300形C#21302[Mc]の形式・車番を変更(→モ21700形C#21702[Mc])
※モ21400形C#21402[Mc]の形式・車番を変更(→モ21800形C#21802[Mc])
※モ21700形・モ21800形が新規設定され、変更前のモ21300形およびモ21400形が形式消滅
※多客列車増結時の挿入位置はモ21404形とモ21500形の間で固定、通常営業で先頭に立つ運用設定は無し
〈参考〉終
■資料詳細
第124資料目 目次
◆車両変遷情報等
◆公式側車両側面
◆非公式側車両側面
◆車両変遷情報等
◆公式側車両側面
◆非公式側車両側面
3:編成ギャラリー・スライド(各側別)
※ギャラリーの画像は、クリックするとフルサイズで表示します(別ページ表示)。
※スライドは5秒毎で自動的に移行しますが、止めて見る事も可能です。
◆公式側
◆非公式側
4:参考文献・情報
●文献
〈購入可能な文献〉
●ソーシャルメディア
5:リンク集
では、資料内容に移ります。
※このページ内における「公式側」は、車両に対して [1位 (車両側面) 2位] となっている側の事を指します。反対に「非公式側」は、車両に対して [2位 (車両側面) 1位] となっている側の事を指します。
※各車の主要装備機器(床下)および連結器の情報は、掲載している末端項目の時点に基づいた内容を反映しています。
※車両変遷情報の項目で当方が詳細時期を把握できていない内容は、年と月のそれぞれで「?」を付しています。ご承知おきください。もし、何かしらご存知の方がいらっしゃれば、コメント欄にてご教示いただけると幸いです。
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◆車両変遷情報等
●車両変遷情報
新造年月日:1988.01.22 [近畿車輛] ※モ21300形C#21302[Mc2]として竣工
新製時配置・所属:大阪線・高安検車区
内装改良:1989.? ※1989年度竣工車の登場に併せて1988年度竣工車以降と同等の内装に仕様変更
形式・車番変更:1990.10.23 [五位堂] ※ モ21300形C#21302[Mc]→モ21700形C#21702[Mc]
21102F離脱:1990年度 ※多客列車挿入用の先頭車として独立
※21102Fは代替車として新製されたモ21304形C#21302[Mc]を同位置に編入
所属検車区変更:1998年度内 ※[高安(1998.04.01)→東花園(1999.04.01)]
所属検車区変更:2001年度内 ※[東花園(2001.04.01)→富吉(2002.04.01)]
車体更新(1回目)等:2004.04 [高安] ※「アーバンライナーplus(プラス)」化
-外板塗装変更 ※正面窓周りの橙色囲いを無くし側面を21020系に合わせた塗り分けへ変更
-側扉上に水切り追設
-客用側扉交換 ※1988年度竣工車以降と同等の膨らみが無いフラットな扉に更新
-客室案内装置追設 ※LCD方式/従来設置のLED式号車表示板は撤去
-内装材更新 ※21020系の仕様に準じた内装材
-座席変更 ※21020系と同等の「ゆりかご型シート」へ交換
-トイレ改修 ※従前の和式を洋式に変更
-転落防止幌設置 ※フルハイトタイプ
-ヨーダンパ追設 ※台車側梁に器具追設/最高速度130km/h対応化
ATS-SP設置・デッドマン装置更新:?.?
乗客用コンセント設置等:2022.01 [五位堂(入場時)]
※隣接する2席あたり差込口1口となる形で客室の壁寄り床面付近に追設
※無料Wi-Fi「Kintetsu_Railway_Free_Wi-Fi」も併せて設置
配置・所属:名古屋線・富吉検車区(2022年4月1日現在)
●当該車両の主要装備機器(床下)
主制御装置(抵抗制御)・台車(KD-97)
◆公式側車両側面
← 大阪難波・賢島 (C#21702) 近鉄奈良・近鉄名古屋 →
連結器…〔1位方:密着連結器[CSD-90/電連付] (C#21702) 三管式半永久連結器[CSE-80]:2位方〕
◆非公式側車両側面
← 近鉄名古屋・近鉄奈良 (C#21702) 賢島・大阪難波 →
連結器…〔2位方:三管式半永久連結器[CSE-80] (C#21702) 密着連結器[CSD-90/電連付]:1位方〕
◆車両変遷情報等
●車両変遷情報
新造年月日:1988.01.22 [近畿車輛] ※モ21400形C#21402[Mc]として竣工
新製時配置・所属:大阪線・高安検車区
内装改良:1989.? ※1989年度竣工車の登場に併せて1988年度竣工車以降と同等の内装に仕様変更
形式・車番変更:1990.10.23 [五位堂] ※モ21400形C#21402[Mc]→モ21800形C#21802[Mc]
21102F離脱:1990年度 ※多客列車挿入用の先頭車として独立
※21102Fは代替車として新製されたモ21404形C#21402[Mc]を同位置に編入
所属検車区変更:1998年度内 ※[高安(1998.04.01)→東花園(1999.04.01)]
所属検車区変更:2001年度内 ※[東花園(2001.04.01)→富吉(2002.04.01)]
車体更新(1回目)等:2004.04 [高安] ※「アーバンライナーplus(プラス)」化
-外板塗装変更 ※正面窓周りの橙色囲いを無くし側面を21020系に合わせた塗り分けへ変更
-側扉上に水切り追設
-客用側扉交換 ※1988年度竣工車以降と同等の膨らみが無いフラットな扉に更新
-車販基地撤去 ※撤去後は一部を客室空間に変更し座席を設置
-喫煙コーナー追設 ※1位方/屋根上には専用の空調装置を追設
-側面案内表示機移設 ※喫煙コーナー追設で客室空間が変動した事に伴う移設
-客室案内装置追設 ※LCD方式/従来設置のLED式号車表示板は撤去
-内装材更新 ※21020系の仕様に準じた内装材
-座席変更 ※21020系と同等の「ゆりかご型シート」へ交換
-転落防止幌設置 ※フルハイトタイプ
-ヨーダンパ追設 ※台車側梁に器具追設/最高速度130km/h対応化
ATS-SP設置・デッドマン装置更新:?.?
喫煙室設置:2016.03 [五位堂(入場時)] ※従前の喫煙コーナーに扉を追設し完全分煙化を実施
乗客用コンセント設置等:2022.01 [五位堂(入場時)]
※隣接する2席あたり差込口1口となる形で客室の壁寄り床面付近に追設
※無料Wi-Fi「Kintetsu_Railway_Free_Wi-Fi」も併せて設置
配置・所属:名古屋線・富吉検車区(2022年4月1日現在)
●当該車両の主要装備機器(床下)
補助電源装置(DC/DC)・電動空気圧縮機(CP)・台車(KD-97)
◆公式側車両側面
← 大阪難波・賢島 (C#21802) 近鉄奈良・近鉄名古屋 →
連結器…〔1位方:三管式半永久連結器[CSE-80] (C#21802) 密着連結器[CSD-90/電連付]:2位方〕
◆非公式側車両側面
← 近鉄名古屋・近鉄奈良 (C#21802) 賢島・大阪難波 →
連結器…〔2位方:密着連結器[CSD-90/電連付] (C#21802) 三管式半永久連結器[CSE-80]:1位方〕
3:編成ギャラリー・スライド(各側別)
※ギャラリーの画像は、クリックするとフルサイズで表示します(別ページ表示)。
※スライドは5秒毎で自動的に移行しますが、止めて見る事も可能です。
← 大阪難波・賢島 (21702F) 近鉄奈良・近鉄名古屋 →
1枚目:C#21702[Mc1]、2枚目:C#21802[Mc2]
← 近鉄名古屋・近鉄奈良 (21702F) 賢島・大阪難波 →
・1枚目:C#21802[Mc2]、2枚目:C#21702[Mc1]
●文献
『私鉄車両編成表』-「近畿日本鉄道」、ジェー・アール・アール…’98年版・’99年版・’01年版・’02年版
『SIDE-VIEW KINTETSU.4 サイドビュー近鉄.4』-「特急車 21000系」、レイルロード、2002年8月8日発行
「Ⅲ資料編 民鉄車両新造車竣工月日表 (1)新造車 (在来形式増備も含む)」『新車年鑑1989年版 鉄道ピクトリアル1989年5月臨時増刊号』、1989年5月10日発行、第39巻第5号 通巻512号、P235
「Ⅲ資料編-Ⅱ民鉄車両-2 1990年度車両動向 (2) 改造車・譲受車」『新車年鑑1991年版 鉄道ピクトリアル1991年10月臨時増刊号』、1991年10月10日発行、第41巻第10号 通巻550号、P247
「近鉄特急のあゆみ-補遺と21000系以後」「車両要目表/編成図/車歴表」『〈特集〉近畿日本鉄道 鉄道ピクトリアル1992年12月臨時増刊号』、1992年12月10日発行、第42巻第12号 通巻569号、P266-274/P275-299
「Ⅲ車両データ-2004年度(民鉄車両) 各社別新造・改造・廃車一覧」 『鉄道車両年鑑2005年版 鉄道ピクトリアル2005年10月臨時増刊号』、2005年10月10日発行、第55巻第10号 通巻767号、P226
「近鉄車両―主要機器のあゆみ―」「近畿日本鉄道 現有車両主要諸元表」「近畿日本鉄道 現有車両編成表」『〈特集〉近畿日本鉄道 鉄道ピクトリアル2018年12月臨時増刊号』、2018年12月10日発行、第68巻第12号 通巻954号、P196-208/P285-299/P304-309
「近鉄特急車ABFM主制御装置について」「近鉄特急 車両プロフィール 2021」「近畿日本鉄道 特急・団体車両主要諸元表」『〈特集〉近鉄特急 鉄道ピクトリアル2021年9月臨時増刊号』、2021年9月10日発行、第71巻第9号 通巻990号、P200-208/P217-278/P279-281
「大手私鉄車両ファイル2022 車両配置表」『鉄道ファン2022年8月号 付録』、2022年8月1日発行、第62巻第8号 通巻736号
〈購入可能な文献〉…2022.03.27時点
※[amazon.co.jp/楽天市場/Yahoo!ショッピング]の売り場を掲載
※上記時点以降については、売切となっている可能性もあります
※非売・絶版やプレミア価格となっている文献の入手は、オークションや古本サイトをあたるのも手です
〈購入可能な文献〉終
●ソーシャルメディア
【近鉄】21000系UB02 五位堂出場回送 ※見れない場合はこちら
(2nd-train+/2016.03.17投稿)
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