■ 記事概要
2019年9月15日(日)、近鉄の鮮魚列車専用車が団体貸切列車として橿原神宮前までやって来ました。この記事では、橿原神宮前での様子を中心に、その時の事を簡単に振り返ります。
■ 記事本文
こんばんは
今回取り上げるのは近鉄電車。
紹介する話題は、特別な車両が普段やって来ない場所へやって来たというものです。
第2記事目 目次
1:はじめに
2:貸切列車の運行経路
3:当日の橿原神宮前
4:おわりに
5:リンク集
では、記事内容に移ります。
少し前の話になりますが、2019年9月15日(日)に2680系2683Fを使用した団体貸切列車が運行されました。
〈大和八木-真菅/2018-02-19〉
鮮魚列車専用に改装された後の2683Fは、基本的に、伊勢志摩魚行商組合連合会が貸し切る「鮮魚列車」以外の運用には就きません。そのため、同編成が大阪・山田線以外の路線を走る機会は限られています。
先日に運行された貸切列車は、「普段乗る事が出来ない車両に乗って、その車両が普段通らない路線を走る」事を売りの一つとした、募集型企画旅行のツアー列車でした。
募集が始まった時点の告知には、2683Fを橿原・天理線へ入線させ、橿原線南側の末端駅である橿原神宮前にも行かせるとの記載が。大阪・名古屋線系統で活躍してきた2680系が奈良線系統の路線を走る事自体、今まであまり聞かない事です。
せっかくなので、橿原神宮前へ来るシーンを記録しに行く事にしました。
ツアー列車は、クラブツーリズムによる旅行商品「行商専用列車 近鉄『鮮魚列車』貸切の旅」によるもの。9月15日(日)の2683Fは、大阪上本町駅発着コースでの貸切に使用されました。
鮮魚列車は、基本的に日曜・祝日を除く毎日で運転が行われているため、代走運転等が行われない限り、貸切等での運行は日曜・祝日が定石となっています。
クラブツーリズムHPでの参加客募集が開始された、7月中旬の段階で判明していた大まかな運行経路・時刻等については、以下の通りです。
大阪上本町(09:00発) ~〈西口短絡線〉~ 橿原神宮前(09:42着/10:02発) ~ 平端(運転停車) ~〈スイッチバック〉~天理(10:30着/10:53発) ~ 〈スイッチバック〉~ 平端(運転停車) ~〈新ノ口連絡線〉~ 明星(13:00着) ~〈明星車庫 (撮影会) 〉~ 明星(14:34発) ~ 大阪上本町(16:56着)
ツアー列車充当前の2683Fは、14日の下り305レで「鮮魚列車」として伊勢方面へ行った後、15日朝に「回送列車」として貸切の始発駅となる大阪上本町へ向かっています。この送り込み回送は、土曜・休日ダイヤの上り302レとほぼ同じ時刻で運転されました。
明星車庫からの送り込みで大阪上本町の地上ホームに到着した2683Fは、普段「鮮魚列車」として発着している左端のホームへ入線。通常は、降車専用ホーム側でドア扱いを行いますが、この日は3番線ホーム側のドアを開けて客扱いを実施しています。
ちなみに、大阪上本町には、通常3連・代走4連を問わず、「鮮魚列車」用の停止位置目標が用意されていますが、これらは改札側の頭端から少し離れた位置に設けられています。この日の2683Fは、「鮮魚列車」ではない貸切列車としての運行であった故に、頭端寄りの停止目標位置まで入線。貸切充当前後で [鮮 3] や [鮮 4] と書かれた停目の文字と伊勢方先頭車 C#2684 [Mc] の正面を一緒に記録する事が可能でした。
大阪上本町に到着した後、ツアー客を乗せて同駅を09:00発で出た2683Fは、約40分かけて橿原神宮前へ向かいます。運行経路にも記載があった通り、大阪線から橿原線への転線時は、西口短絡線を経由。2610系や5200系の話なら最近でも聞きますが、2680系がここを通った話は聞きません。過去にあったとしても、相当久しぶりだったのではないでしょうか。
大阪線・西口短絡線と走って来た2683Fは、定刻より数分遅れて橿原神宮前に到着。以下、橿原神宮前での様子を写真と一緒に紹介していきます。
2683Fが橿原神宮前駅手前に現れたのは、09:45頃。2番線の到着です。1番線には、同駅折り返し10:00発の京都行き特急列車(1018レ)が既に入線しています。
貸切列車という事で、入線する少し前から一般客の乗車が出来ない旨の肉声放送が流れていました。橿原神宮前まで顔を出す事自体が珍しい車両なので、私と同様、2683F目当ての撮影者は多かったように思います。
一旦停車した後、時間の関係で引き上げ線へ移るためか、ホーム上の列車案内表示は「入庫 (Not in service)」となっていました。この停車時には、ドア扱いを行っており、ツアー参加者は、列車に乗ったまま引き上げ線へ行くか、折り返し時間まで乗り場に居るかを選択出来たようです。
橿原神宮前に到着した2683Fは、僅か1分少し停車した後、09:48に吉野方にある引き上げ線へ。この時の天気は、雲一つない快晴でした。
折り返しまでは、標準軌道線左端の引き上げ線での滞在です。列車に乗ったまま引き上げ線に入る機会が少ないという事もあってか、車両に乗ったままのツアー客数はそこそこだったように思います。
2683Fが引き上げ線へ入っている間、橿原線では橿原神宮前行き881レが定刻より数分遅れて2番線に入線。折り返し3986レとして停車する姿の傍ら、構内踏切では、2683F目当てと思われるカメラ持ちの人たちが多く見受けられます。
一方、南大阪・吉野線では、2683Fの引き上げ線滞在中に吉野方を通る列車は存在せず。遅れがなかったなら、吉野特急と並んだ可能性はありました。大阪阿部野橋方面行きのホームでは、橿原神宮前折り返しの938レおよび1030レがホームに停車しており、前者は辛うじて2683Fと一緒に写す事が可能でした。
2683Fの引き上げ線滞在時間は約10分。3986レが発車して少し経った頃、09:58に再び2番線へ移っています。今度の2番線の列車案内表示は「貸切 (Charter)」でした。
再び2番線へ入線してからは、まず1番線に停車していた1018レが定刻で発車。隣の番線が空いたため、橿原神宮前の広いコンコースや特徴的な中央口駅舎と一緒に写す事が可能でした。
引き上げ線から戻った2683Fは、ホーム滞在選択のツアー客を乗せるためにドア扱いを実施。10:02発という事で、ツアー客を乗せた後は、1018レを追う形で早々に発車していきました。こちらは定刻です。
橿原神宮前を発った2683Fは、続いて天理へ。その後は、先述した経路の通り、撮影会のために明星車庫へ向かいました。
2680系が天理線や新ノ口連絡線を走った話もあまり聞きませんが、こちらに関しては2年前の初夏に運行された別の団体貸切列車が記憶に新しい所ですね。
普段は入線しない所を走るせっかくの機会という事で、橿原神宮前の後は、連絡線を走るシーンも記録。これを撮って、この日の鉄活を終えました。
2683F、僅か15分少しの橿原神宮前滞在でしたが、そのシーンを狙う撮影者の数はそこそこだったように思います。
そういえば、この時の2683Fは「貸切」の幕を掲出して運行されていましたが、大阪方先頭車 C#2782 [Tc] 正面にある行先案内表示機の幕は、所々で破れた状態でした。これは、この翌週に催行された名古屋駅発着コースでも同様だったようで、この記事を書いている現在では表示器の使用が停止になっています。両ツアー催行後の「鮮魚列車」の話題については、また別の記事で取り上げる事が出来たらと思います。
クラブツーリズムによる鮮魚列車専用車の貸切ツアー、今回で4回目だそうですが、今後また同様の企画が通って催行されるのであれば、別の場所でも記録したいと思えます。
今回の記事は以上です。
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