こんばんは
今回は、《メモ・雑記》カテゴリーに収容する最初の記事です。
一発目に何を取り上げようかと考えた結果、とりあえず近鉄8400系の車体側扉直上にある水切りについて書き残しておこうと思い表題となっています。
ちなみに、同系は私の中高6年間の通学で毎日乗車した系列であり、各形式・各車両に多様な差異がある事なども相まって、個人的には現役近鉄車で一番好きな車両群です。なので、同じ水切りを取り上げるとしても最初は8400系からとしました。
■ 第1〈メモ〉
●近鉄8400系-車体側扉上の水切り
8400系の水切りは、他の系列・形式と同様、各車両の側扉直上にそれぞれ設けられています。形状は、乗務員用扉・客用扉共に両端が緩やかに折れ曲がっているタイプです。
いずれも当初から設置されているわけではなく、各車両が2回目の車体更新(=以下B更新と呼称)を受けた際に追設されています。
但し、全ての編成に水切りが取り付けられているかと言えば、そうでもありません。車齢の高い編成(1968年度竣工車)もといB更新が系列内で比較的早い段階に行われた編成は、水切りの設置が省略されています。さらに具体的に言えば、近鉄が既存車両に対して水切りの設置を始めたのは1998年度からで、これ以前にB更新が施行された6編成(=8401F-8404F・8409F-8410F)は水切りが設けられませんでした。
近鉄が水切りを本格導入した経緯については、広報誌『きんてつ』1999年1月号(vol.221)の「きんてつモニターの声~ききたかった こんなこと!!~」にて簡単に触れられています。近鉄車両に対する水切りの設置に関心がある方は参考になるかもしれません。
ちなみに、2021年1月現在、現役を引退して廃車となった8400系は[8401F・8405F・8410F]の計3編成10両です。いずれも1968年度竣工車ですが、その内、8405Fのみは1998年度以降にB更新を受けており、現状、同編成が水切り付きで解体された唯一の8400系となります。
1968年度に竣工したその他の編成は、2021年1月時点でも現役です。B更新後、特にこれといった大規模な修繕工事等は行われておらず、各車体側扉上の水切りも非設置のまま活躍しています。
いずれの編成も既にB更新から20年以上は経っていますが、その後の検査入場等で追設の動きが無い辺りから察するに、恐らくは引退時まで水切り無しの見た目を維持する事になるのではないかと思います。
8400系に対するB更新は2002年度まで続いており、1998年度以降に工事が施行された編成には、更新と同時に漏れなく水切りが追設されました。設置場所は、乗務員用扉直上と客用扉直上にあたる全箇所です。
但し、その内の8413Fのみは少し異様で、大阪方先頭車に当たるC#8413[Mc]には乗務員用扉直上の水切りが両側面共にありません。客用扉直上には水切りがあります。
こうした状態となっているのは、編成内でC#8413[Mc]のみです。
8413Fの奈良方先頭車であるC#8313[Tc]や他編成の両先頭車では、客用扉直上と同じく乗務員用扉直上にも水切りが設けられており、現在、この状態は8413F(-C#8413)を特徴付ける1つの見た目となっています。B更新施行時からこの状態なのか、それとも当初は付いていたけれど後年の欠落で取れたままとなっているのかは不明です。
両側とも非設置の状態となっている辺りから考えるに、個人的にはB更新完了当初からこの状態だったのではないかと思いますが、実際どうなんでしょうね。何故ここだけ取り付けられていないのか、不思議です。
今回の〈メモ〉は以上です。
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