ピロのブログVer3

Ver2の続きです

特集記事 近鉄電車

【特集】近鉄電車 ここ数年で見られたパンタグラフ交換の動きまとめ (前編)

■ 記事概要

近鉄電車に載っているパンタグラフ(パンタ)の形状は、 旧来の菱形に変わる下枠交差形が1980年前後、その後継となるシングルアーム形が2000年前後から普及しました。

2020年現在、新旧多くの形式が3種いずれかの枠組み構造を持つパンタを載せて活躍中ですが、一部の車両は、搭載パンタを別形状の物に適宜交換して現役を続けています。今回の【特集】記事では、 見た目変化のパターン別で、ここ数年に見られたパンタ交換の動きを取り上げます。

※ 今回の【特集】記事は、「ピロのブログVer2」にて、以下のタイトルで掲載した記事の内容をリメイクし、2020.01時点までの情報を追加したものです。

【特集】着々とパンタグラフ交換が進む近鉄電車(前編) …2018.05.22掲載

【特集】着々とパンタグラフ交換が進む近鉄電車(後編) …2018.05.23掲載


■ 記事本文

こんばんは

今回は、2か月ぶりの【特集】記事。紹介する話題は、近鉄電車のパンタグラフ(パンタ)交換です。

前に「ピロのブログVer2」でも取り上げた事のある話題ですが、あれから1年半ほど経過し、屋根上のパンタグラフ形状が変化した編成も若干増えました。それらの情報追加も兼ねて、今回は、見た目の変化という点から、ここ数年で見られたパンタ交換の動きを【特集】記事の体裁で紹介します。以前同様、前後編2回に分けて内容を進めていきます。今回は (前編) です。

【特集】第2記事目 目次

【特集】近鉄電車 ここ数年で見られたパンタグラフ交換の動きまとめ

(前編) …1・2・3・7 [←今回内容]

(後編) …4・5・6・7

※ 目次内の後編関連リンクは全て新規タブで開きます (内容更新/2020-04-11)


1:はじめに

2:[下枠交差形→シングルアーム形]

〈参考1〉「シリーズ21」各編成の登場時搭載パンタグラフ

〈参考2〉各編成のパンタグラフ交換時期 (×→>/2010年代)

〈参考3〉 下枠交差形パンタグラフ装備の「シリーズ21」 (2019.02.20時点)

〈参考4〉養老鉄道線車両のパンタグラフ交換・捻出

〈参考4-1〉各編成のパンタグラフ交換・捻出時期

3:[シングルアーム形→下枠交差形]


4:[菱形→下枠交差形] …後編

〈参考5〉各編成のパンタグラフ交換時期 (◇ → ×/2010年代)

〈参考6〉近鉄車両の菱形パンタグラフと [PT42-F]

〈参考7〉[PT42-F] を装備する近鉄車両

5:[菱形→菱形] …後編

〈参考8〉各編成のパンタグラフ交換時期 (◇ → ◇/2010年代)

6:おわりに …後編


7:リンク集

では、記事内容に移ります。

※以下、すべて2020年02月21日現在

1:はじめに

本題に入る前に、まずは、現役近鉄電車が載せているパンタグラフの形状の変遷について軽く触れます。

パンタグラフは、 集電装置の一形態で、電車にとって架線から電気を取り込むために不可欠な存在です。その形状は、時代により変化しており、現在の新型電車では、展開時に1本棒を折り曲げたような見た目となる「シングルアーム形」の採用が専らとなっています。その前の時代は、展開時に下枠組管が交差する見た目となる「下枠交差形」、さらに以前では、展開時の見た目がそのまま「菱形」である集電装置の採用が主流でした。

<五位堂検修車庫/2011-11-13>

一番古典的な形状である菱形は、旧来のトロリーポールに取って代わる集電装置として導入され、大正時代前半に米国から輸入して取り付けたのが最初の採用事例です。郊外電車が発達しつつあった当時は、列車速度の向上と併せて集電装置の離線確率減少が目論まれており、大正時代後半になると国産のパンタグラフが登場しました。以後しばらくは、菱形採用の時代が続いており、近鉄の前身となる会社下で活躍した車両の多くも菱形を載せて登場しています。

その後、高度成長の時代に突入すると、さらなる速度向上と連続した高速運転へ対応すべく、下枠交差形が登場しました。

<五位堂検修車庫/2011-11-13>

菱形と比べて、空気抵抗の面では大差なく、都市圏の通勤形車両のように頻繁な発進・停車・加減速を繰り返す場合だと架線追従性能が劣るといった点もありますが、一方で小型化によって菱形より屋根上面積を取らないという特徴があり、屋根上機器が多くなる車両に重宝されたようです。 1960・70年代は、鉄道車両で車内冷房の採用が積極的に意識されるようになった時代で、下枠交差形は、これに関連した屋根上搭載機器の増加にも合う存在として普及しました。

下枠交差形を導入の最初期に採用した車両としては、新幹線0系が挙げられますが、近鉄では、1970年代後半からの採用です。まずは、2000・2800・8600系といった増備途中の新造車から載せられ、その後、3000系・30000系を端緒に新形式車でも採用が始まりました。また、経年劣化が進む古い菱形の置き換えで下枠交差形を載せるケースも登場しており、従来まで菱形を載せていた車両の一部では、搭載パンタの形状変更で屋根上の見た目が変化しています。

<五位堂検修車庫/2011-11-13>

下枠交差形の積極採用は、1980~90年代がピークで、それ以降は、シングルアーム形の採用へと徐々にシフト。シングルアーム形は、下枠交差形に比べて空気抵抗・占有面積・部品数が少なく、以前の2種より保守の容易さや製造コストの安さが上というメリットがあるため、現在は、多くの鉄道会社で採用の主流となっています。

ちなみに、シングルアーム形の普及は1990年代からですが、その登場は1950年代まで遡ります。ただ、初めから広く普及したわけではなく、当時の日本では、速度が抑えられた路面電車に対しての採用が専らです。高速運転に対応したシングルアーム形は、特許等の都合上、その開発社が存在する欧州で生まれた車両への採用が中心だったようで、日本でシングルアーム形の開発・製造が盛んになったのは、特許関係の制約が解消された1980年代以降でした。結果、高速運転電車に対する同形の本格採用は、1990年登場の大市交70系(=現:大阪メトロ長堀鶴見緑地線車両)まで待つ事となり、その他への採用と普及もそれ以後となっています。

近鉄におけるシングルアーム形は、既存の1026系1033F・22000系22110Fでの試験搭載を経て、2000年登場の3220系から本格導入となりました。以降、新造車における初期搭載パンタは、多くがシングルアーム形となっています。既存車に対する交換は、特急車だと今の所なし、一般車だと元近鉄所属の車両を含めて若干の事例があります。


登場時期が1960年代から2020年代までと、幅広い世代の車両が活躍する現在の近鉄では、以上述べて来た3形種のパンタグラフを屋根に載せて活躍する車両が多種多様に在籍するわけですが、採用するパンタ形状が菱形から下枠交差形へ移行しつつある過渡期に在来車で形状変化を伴うパンタ交換が見られたように、ここ数年でも再びパンタグラフ交換の動きが目立っています。どの編成がいつ頃にパンタ交換したかという事は、どこかに書いておかないと知らぬ間に忘れてしまいそうなので、今回の【特集】記事では、ここ数年、すなわち2010年代から現在までに見られた交換の動きをまとめて取り上げる事にします。

1980年代から1990年代にかけてのパンタ交換は、新造の下枠交差形を導入していく事で旧型の菱形パンタ(EX:三菱・ウエスチングハウス製)を置き換える事を目的としていたのでしょうが、その事は現在進行中のパンタ交換でもおよそ同じ事が起こっていると思われます。

つまり、近年見られるパンタ交換の基本的な構図は、[新造のシングルアーム形を導入し、それに押し出された下枠交差形が盛んに流用され、結果的に旧来の菱形が置き換え] という流れで交換が進んでいるように思います。

現在は、形種が3つとなっている事もあり、パンタの形状変化があった場合、車両によっては見た目のギャップで不自然を感じる事も増えました。

さて、本題のパンタ交換事情ですが、近年は、主に二つのパターンを軸に交換が進んでいます。一つは、[下枠交差形→シングルアーム形] の交換で、下枠交差形を搭載して竣工した「シリーズ21」の各編成が主な対象です。こちらは、交換が進んだ事で、2020年時点では既に落ち着きました。もう一つは、[菱形→下枠交差形] の交換で、交換対象は、特急車なら第二世代車である12400系以前、一般車なら2000・2800・8600系以前に登場した車両が主です。最近は、こちらのパターンでの交換事例が多いです。他は、近年だと [菱形(縦碍子)→菱形(横碍子)] や [シングルアーム形→下枠交差形] の交換事例もありました。

以下、[下枠交差形→シングルアーム形]の交換事例を端緒に、目次で示した順でここ数年の交換事例を紹介していきます。

2:[下枠交差形→シングルアーム形]

[下枠交差形→シングルアーム形] の交換が進むのは、今までの所、「シリーズ21」が中心です。 3220系を端緒に順次登場した通勤型車両「シリーズ21」は、1999年度の終わり2008年度の夏まで増備が続いた形式群で、パンタグラフを搭載するのは、3220・5820・6820・9020・9820の5形式となります

<大和八木/2011-09-30>

「シリーズ21」が登場する前後は、ちょうど各鉄道会社の車両にシングルアーム形パンタグラフを搭載するのが流行り出していた時期であり、従来車への試験搭載を経た近鉄でも2000年3月に3220系3221Fが3元ばね式 シングルアーム形パンタ搭載の新造車第1号編成として登場しました。

ただ、必ずしも「新造車=シングルアーム形パンタグラフ搭載」というわけではなく、同系3222F・3223Fに関しては下枠交差形を搭載してのデビューとなっています。下枠交差形との取付互換を持たせた仕様は、その後に登場した5820・9020・9820系でも同様に採用されており、増備の結果、同形式車でも編成によって搭載しているパンタグラフの種類が異なるという状況になりました。その時々で搭載した下枠交差形パンタグラフが新造品なのか流用品なのか詳しい事は知りませんが、「シリーズ21」登場前後で行われた車体更新や廃車等で余剰になったであろう下枠交差形パンタグラフの存在 (EX:30000系・900系・1810系・2600系・8000系) は多くありますし、恐らく大半は流用品である可能性が考えられます。


〈参考1〉「シリーズ21」各編成の登場時搭載パンタグラフ

【3220系】― 全3編成

・下枠交差形(PT48)…3222F・3223F/2編成
・シングルアーム形(PT71)…3221F /1編成

【5820系】 ― 全7編成 [奈良線系5本/大阪線系2本]

・下枠交差形(PT48)…5822F・5823F・5852F /3編成 [内1本は大阪線系]
・シングルアーム形(PT71)…5821F・5824F・5825F・5851F /4編成 [内1本は大阪線系]

【6820系】 ― 全2編成

・シングルアーム形(PT71)…6821F・6822F /2編成

【9020系】 ― 全20編成 [奈良線系19本/大阪線系1本]

・下枠交差形(PT48)…9023F・9024F・9026F~9039F・9051F /17編成 [内1本は大阪線系]
・シングルアーム形(PT71)…9021F・9022F・9025F /3編成

【9820系】 ― 全10編成

・下枠交差形(PT48)…9822F~9825F・9830F /5編成
・シングルアーム形(PT71)…9821F・9826F~9829F /5編成


<大和西大寺/2020-02-12>
<瓢箪山/2018-04-07>

「シリーズ21」は、2008年度夏の9020系9039Fおよび9820系9830F竣工を最後に増備がストップしていますが、 当初からシングルアーム形を搭載する編成は少数で、2008年度時点だと、シングルアーム形よりも下枠交差形を搭載した編成の方が多い状況でした。ただ、2010年代になると、少しずつ着実にシングルアーム形への交換が進められています。

<大和西大寺/2009-07-31>

2000年代においても交換事例はありますが、こちらの時期に交換された車両は少数です。中盤は、2004年度の秋に9020系9025Fが [シングルアーム→下枠交差形→シングルアーム] の流れでシングルアーム化を行ったきりで、後半も、2009年度の春に9020系9023F・9024Fの2編成が [下枠交差形→シングルアーム形] の交換を実施したのみに留まっています。

〈共に今里/左:2016-06-02、右:2017-06-14〉

2010年代は、先ず9020系を中心とした交換が進み、2010年度の秋には9027F、2013年度の夏から冬にかけては9028F~9036Fのパンタグラフが交換されました。その後、2014年2月に交換された9032Fを最後に交換の動きは一旦ストップするものの、2016年度に入ると再開され、当時下枠交差形で残っていた全ての編成が同年度の夏から冬にかけてシングルアーム形パンタグラフを換装。2016年度終盤時点で9020系は全編成がシングルアーム形パンタグラフ搭載となりました。

<瓢箪山/2018-04-07>

9020系のパンタ交換が完了すると今度は他形式車の [下枠交差形→シングルアーム形] 化がスタート。2017年度は、 5820系1編成と9820系3編成が交換されています。交換は、登場時から載せる下枠交差形を新造品のシングルアームパンタに変えるという様子で、交換後のパンタグラフは、いずれも綺麗な状態でした。また、一部の編成は、検査・お色直し等を行う時期に併せて交換を行っていますが、大半の編成は、パンタだけ交換する五位堂入出場を行っており、 [下枠交差形→シングルアーム形] のパンタ交換は、シングルアーム形の新造品が揃い次第、対象編成が五位堂へ入場して実施という流れで行われているように思います。


〈参考2〉各編成のパンタグラフ交換時期 (×→>/2010年代)

※ 記載時期は交換後の五位堂出場時期

【2010年度】

9020系1編成(末番:27)

・2010.09 [中旬?] …9020系9027F (C#9027[Mc]の2基/五位堂入場時)

【2013年度】

9020系9編成(末番:28~36)

・2013.07 [中旬] …9020系9035F (C#9035[Mc]の2基/五位堂入場時)
・2013.07 [中旬] …9020系9036F (C#9036[Mc]の2基/五位堂入場時)
・2013.08 [中旬] …9020系9030F (C#9030[Mc]の2基/五位堂入場時)
・2013.08 [中旬] …9020系9031F (C#9031[Mc]の2基/五位堂入場時)
・2013.08 [下旬] …9020系9033F (C#9033[Mc]の2基/五位堂入場時)
・2013.08 [下旬] …9020系9034F (C#9036[Mc]の2基/五位堂入場時)
・2014.01 [中旬] …9020系9028F (C#9028[Mc]の2基/五位堂検査入場時)
・2014.02 [上旬] …9020系9029F (C#9029[Mc]の2基/五位堂検査入場時)
・2014.02 [上旬] …9020系9032F (C#9032[Mc]の2基/五位堂入場時)

【2016年度】

9020系5編成(末番:26、37~39、51)

→9020系全編成がシングルアーム化

・2016.07 [下旬] …9020系9038F (C#9038[Mc]の2基/五位堂入場時)
・2016.08 [上旬] …9020系9037F (C#9037[Mc]の2基/五位堂入場時)
・2016.08 [下旬] …9020系9051F (C#9051[Mc]の2基/五位堂検査入場時)
・2016.09 [上旬] …9020系9026F (C#9026[Mc]の2基/五位堂入場時)
・2017.01 [中旬] …9020系9039F (C#9039[Mc]の2基/五位堂入場時)

【2017年度】

5820系1編成(末番:52) & 9820系3編成(末番:22、23、25 )

・2017.06 [中旬] …9820系9822F (C#9422[M]&C#9622[M]&C#9822[M]の計3基/五位堂入場時)
・2017.07 [上旬] …5820系5852F (C#5452[M]&C#5652[M]&C#5852[M]の計3基/五位堂入場時) ・2017.08 [下旬] …9820系9825F (C#9425[M]&C#9625[M]&C#9825[M]の計3基/五位堂入場時)
・2017.09 [下旬] …9820系9823F (C#9423[M]&C#9623[M]&C#9823[M]の計3基/五位堂入場時)

【2018年度】

1026系1編成(末番:32)

・2019.01 [中旬] …1026系1032F (C#1032[Mc]&C#1082[M]の計2基/五位堂検査入場時)


〈田原本-石見/2019-08-17〉
〈大和西大寺/2019-04-21〉

2017年度までの [下枠交差形→シングルアーム形] 化 は、「シリーズ21」車両ばかりで行われていましたが、2018年度には、それ以前のVVVF車でも交換を行うケースが出ました。今の所、1026系1032F (俗に言う1031系1032F) が検査・お色直し等の時期に交換したのみとなっています。その後、しばらくは交換の動きがストップしており、2020年2月時点において、「シリーズ21」で下枠交差形を搭載する編成は、3220系と5820系・9820系でそれぞれ2本ずつの計7本。既存VVVF車含め、今後これらの編成の交換もあるのかどうかは気になる所です。


〈参考3〉下枠交差形パンタグラフ装備の「シリーズ21」

3220系…3編成 (12基)

・3221F…C#3421[M]&C#3621[M]&C#3821[M]の計4基
・3222F…C#3422[M]&C#3622[M]&C#3822[M]の計4基
・3223F…C#3423[M]&C#3623[M]&C#3823[M]の計4基

5820系…2編成 (計6基)

・5822F…C#5422[M]&C#5622[M]&C#5822[M]の計3基
・5823F…C#5423[M]&C#5623[M]&C#5823[M]の計3基

9820系…2編成 (計6基)

・9824F…C#9424[M]&C#9624[M]&C#9824[M]の計3基
・9830F…C#9430[M]&C#9630[M]&C#9830[M]の計3基

(以上2020年02月20日時点)


〈参考4〉養老鉄道線車両のパンタグラフ交換・捻出

近鉄車両では、2018年度の終わりに赤白ツートン塗装車のシングルアーム化が行われましたが、養老鉄道線車両では、その2年程前にシングルアーム化が行われています。こちらは、1本だけと言わず、検査・お色直し等の塩浜入場毎に順次交換が行われており、2019年度には、元近鉄車両のパンタが全てシングルアーム化。ここでは、シングルアーム化関連で、これまでの交換状況を簡単に紹介します。

〈美濃津屋-駒野/2017-02-25〉

養老鉄道でパンタグラフのシングルアーム化が始まったのは、2016年度からです。それ以前の養老鉄道線車両には、菱形と下枠交差形を載せる編成が在籍。基本的には、菱形を載せる編成が多く、下枠交差形を搭載するのは、2016年度開始時点で606系606F・610系614F・625系625Fの3本のみでした。最初にシングルアームパンタグラフを載せたのは、600系601Fで、この編成以降、廃車以外で塩浜車庫へ入場する車両は、全てパンタグラフがシングルアーム化されています。


〈参考4-1〉各編成のパンタグラフ交換・捻出時期

※ 記載時期は交換後の塩浜出場時期 又は 廃車に伴う塩浜回送時期

【2016年度】

[菱形→シングルアーム形] / 600系601F & 610系611F & 620系623F

・2016.08 [上旬] … 600系601F (C#601[Mc] の1基/塩浜入場時)

・2016.11 [下旬] …620系623F (C#563[T] の1基/塩浜入場時)

・2017.03 [下旬] …610系611F (C#611[Mc] の1基/塩浜入場時)

【2017年度】

[菱形→シングルアーム形] / 620系621F

[下枠交差形→シングルアーム形] / 606系606F & 610系614F

・2017.08 [上旬] …610系614F (C#614[Mc] の1基/塩浜入場時)

・2017.10 [下旬] …606系606F (C#606[Mc] の1基/塩浜入場時)

・2018.03 [下旬] …620系621F (C#561[T] の1基/塩浜入場時)

【2018年度】

[菱形→シングルアーム形] / 600系602F & 620系624F

[下枠交差形→捻出]/625系625F

[シングルアーム形→捻出]/620系623F

・2018.07 [下旬] …620系624F (C#564[T] の1基/塩浜入場時)

・2018.10 [中旬] …600系602F (C#602[Mc] の1基/塩浜入場時)

・2018.10 [下旬] …625系625F (C#565[T] の1基捻出/廃車)

・2019.01 [下旬] …620系623F (C#563[T] の1基捻出/廃車)

【2019年度】

[菱形→シングルアーム形] / 600系604F

[菱形→捻出]/610系612F、613F

[シングルアーム形→捻出]/610系611F、614F

・2019.05 [上旬] …610系613F (C#613[Mc] の1基捻出/廃車)

・2019.07 [中旬] …610系612F (C#612[Mc] の1基捻出/廃車)

・2019.09 [上旬] …600系604F (C#604[Mc] の1基/塩浜入場時)

・2019.09 [上旬] …610系611F (C#611[Mc] の1基捻出/廃車)

・2019.11 [上旬] …610系614F (C#614[Mc] の1基捻出/廃車)


<美濃津屋-駒野/2018-11-12>
<霞ヶ浦-近鉄富田/2019-09-10>

2016年から2019年の3年間で、元近鉄の編成は、9本がシングルアーム化。これによって、現在の養老鉄道線車両は、全編成がシングルアーム形搭載となりました。一方、9本の内3本は、廃車に伴って、交換したシングルアーム形を捻出しており、これらは流用や他の編成の予備として使われるように思えます。下枠交差形の捻出に関しては、近鉄車への流用も考えられそうです。


3:[シングルアーム形→下枠交差形]

前項でも触れた通り、近鉄のシングルアーム形採用の端緒となった「シリーズ21」には、当初よりシングルアーム形を搭載して登場した編成と下枠交差形を搭載して登場した編成の2種類が存在しています。後者に関しては、大半が2010年代にシングルアーム形へと交換されていますが、前者に関しては、過去2編成で [シングルアーム形→下枠交差形] の交換がありました。

<鶴橋/2015-10-15>

2編成の内、1本は9020系9025Fで、前項の通り、こちらは、[シングルアーム→下枠交差形→シングルアーム] の流れでパンタ交換を実施。具体的な交換時期は分かりませんでしたが、写真等を検索してみると、2年ほどで元に戻されたようで、最終的にシングルアーム形で落ち着いたのは、2004.11のようです。今の所、「シリーズ21」で2段階のパンタ交換を経た唯一の編成となっています。

〈鶴橋/2016-02-24〉

もう1本は3220系3221Fで、こちらは、2017年度の夏に五位堂へ入場した際に [シングルアーム形→下枠交差形] で交換を実施。当初からシングルアーム形を搭載していた編成でしたが、この時の交換によって、3220系は全編成が下枠交差形パンタ装備となりました。 ちなみに、3220系のモ3220形は「シリーズ21」の中間車で唯一の2パンタですが、この時の交換により、シングルアーム形を2基載せる見た目の中間車が一旦姿を消しています。

新しい型から古い型へ交換する事例は、下枠交差形と菱形の関係 ( = [下枠交差形→菱形] ) でも幾らか存在していますが、ほとんどは、一度古い型から新しい型へ載せ替える過程 ( = [菱形→下枠交差形] ) を経た2段階目の交換でした。なので、9020系や3220系で見られた [シングルアーム形→下枠交差形] のような、新造時から載せていた型を古い型へ交換する事例は、今の所、珍しいです。どういった意図で交換されているのかは不明ですが、恐らく、部品調達が大きく絡んでいると考えられます。シングルアーム形パンタ装備の編成が増えていくであろう今後において、再び同様の事例が起こった時は、関連の動きにも注目したい所です。


(前編) 内容は以上です。続きの内容は (後編) で取り上げます。


◆ 以後掲載の (後編) 記事はこちら↓ (2020-04-11掲載)


今回の記事は以上です。

7:リンク集

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近鉄電車が見える家で育った鉄道オタク。車両の差異や変遷に興味あり。鉄道の他に鳥も好きで、最近は鳩に癒される事がしばしば。
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